こんにちは、ドクダミ淑子です。
「ドクダミさん、○○(オウンドメディア名)の記事、今週中が締め切りですよ!」
会社のWeb担当から、チャットが届きました。
そうだそうだ、忘れてた。
自社メディアの記事、書かなきゃいけなかった。
「了解です。ところで、どのくらい効果出てるんですか?」
「PVが月○、そのうち問い合わせボタンクリック率が○%くらいで、そこからの受注が月○件、先月の受注額は○円です」
「すごいですね!」
「そうです。だからちゃんと書いてください!書き方はマニュアルをちゃんと読んで、テーマに沿って書いてくださいね♥」
「はい・・・頑張ります」
オウンドメディアを作っています
私が働く会社では、少し前からオウンドメディアを作っています。
採用ノウハウ、商品やサービスについて、セミナーの案内、社員の人柄や経歴についてなど・・・自社の宣伝の為に作っているんですね。
それは、主に営業社員が書いていて、Web担当の人が私のような怠け者のお尻を叩く役割をしながらSEO対策だのなんだのをやっています。
この自社の戦略や取り組みを改めて考えてみると、個人ブロガーとか元○○勤務経験ありの人が書くメディアなどは、今後戦うのはどんどん難しくなってくるのではないかと思ったのです。
「数字」を見ながら仕事をしてます
まず、私たちは日々「数字」を見ながら仕事をしています。
お客様からお金をいただいて、「結果」を出すためにあれこれ試行錯誤をし、結果が出ればその要因を分析し、結果が出なければその要因を分析し、次回に向けて改善提案をします。
色々な数字を見たり平均値と比べながら、数字と向き合って、あーだこーだやっているのです。
そんな数字に強く、PDCAを回すことが身についている人が、web記事を書くのです。
数字を見ながらPDCAを回す・・・そんなことを平日みっちりやっているので、私はあえてブログではほぼ数字を見ていません。
数も、専門性も勝てない?
少し前に、このオウンドメディア戦略についての説明会に参加していました。
「これから3ヶ月間で、1人1記事書いていただきます」
「 タイトルは各営業さんの得意分野を加味してこちらで決めるので、 そのテーマに沿って、 ご自身の営業経験から得たリアルな話を書いて下さい」
「業務ですので、業務時間内に行ってください」
営業は300人くらいいるので、1人1記事でも、 3ヶ月で300記事。
月100記事がアップされます。
しかも、それぞれの営業の体験談が入っているリアルな記事。
「記事の中でPVが高いものは、メールマガジンで配信します。全社員が名刺交換した人なので、○人ほどになります」
営業が自分の経験に基づいて作るリアルな記事を書き、相当数に届けられる。
そりゃ、PVも伸びるし、SEOも強くなるわ。
書くことのインセンティブがあるから、質にもこだわる
そして、ただ書くだけではありません。
「記事からの問い合わせは、それを書いた人が営業担当になります。だから、問い合わせが増えるような記事を書いてくださいね」
書くことに対するインセンティブがちゃんとあるんですね。
確かに、いい記事書いて問い合わせ経由で会えたら、話が早そう。
AdSense広告など「邪魔なモノ」が付かない
そして、自社メディアの狙いは「問い合わせを増やして、契約につなげる」ことですから、ムダな広告などの表示はさせていません。
これって、見る人にとっては、案外ストレスがなくていいのかなと思います。
広告ペタペタしているサイトよりも、信頼感も高まるかもしれない。
オウンドメディアがブログを駆逐する?
説明会の時、前で説明しているWebマーケ担当はこう言っていました。
「例えば、○○って検索すると、個人ブログや運営元が不明なサイトが出てくるんですよ。こういうのが出てくるってことは、それだけ企業アカウントがその情報を書いていないからなんです。だから今後は、こういうワードを検索した時に、当社の記事が出てくるように記事を書いていきます」
個人ブログと運営元が不明なサイト(おそらく個人運営のサイト)を、量と質と送客量で駆逐していく・・・そんなことを説明者はサラッと言ってのけていました。
まぁ確かに、これは個人で戦っている人からすると怖いことですよね。
個人がブログで勝負するのはどんどん厳しくなるだろう
少し前の説明会を経て、そこそこの効果がでている、私もたまに書いているオウンドメディア。
Googleの検索アップデートでも、こういったオウンドメディアの優位性が上がっているということですので、めちゃくちゃ追い風が吹いているのでしょう。
逆に、個人のブログで稼ぐのは、どんどん厳しくなってくるんだなと、その他の戦略を聞いていても思いました。
だから、ブログに命を懸けるなんて危険だなと思うし、それでもその危険な道を歩みたいなら、企業に勝てる戦略を立てていかないといけないなと、改めて思ったのでした。
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