ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「これでいい」は納得なのか、妥協なのか、諦めなのか

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

お客様と、ある採用関連のイベントをやっていて、その振り返りの時のことです。

そのお客様(Aさんとしましょう)は、ため息を吐きながらこう言いました。

 

「他のメンバーから、反省点とか改善点が出てこない」

 

 

「これでよかったんです」と言う人

Aさんが特に気になるのが8年目社員のBさんのこと。

Aさんに言わせると、相手がちょっと嫌な顔をしたり、飽きたりしているのに、Bさんが気づいていないことが気になっているそうです。

また、イベントの運営にもちょっとした不手際があったり、相手を待たせすぎたり、「あのパート、いらないよね」「順番を逆にしたほうが伝わりやすかったのではないか?」という部分もあるのに、なぜそういう「より良くする」というアイデアが出てこないのか、と。

 

私も、Bさんのそういうところはちょっと気になっていました。

でも、違う面もあると思ったのです。

「私は、Bさんは、現実を受け入れる力がすごく強いと感じます。なんでも『これでいい』と認めてしまうから、そもそも『改善する』ということを考えていないのではないでしょうか?」

「私、イベント中に『あ、今の対応失敗したな・・・』って思っていたことがあったんですね。でもそれをBさんに謝ると、Bさんは『いえいえ、これはこれでよかったと思いますよ』って言ってくれて。ホッとした反面、『いやいや、これじゃ良くないだろう』とも思ったんです。」

 

「確かに・・・そうかもしれませんね。でも、それっていつまで経っても進歩がないですよね。」

「うーん、そうですねぇ・・・」

 

 

「私は私」というスピ系シングルマザー

AさんとBさんの話を思い出したのは、ある子宮系というよくわからない思想を持った宗教にしては作りが雑過ぎる人たちの話題を読んだ時のことでした。

 

借金あり(7社270万)・貯金はもちろんゼロ・2児のシングルマザーで3児妊娠中・無職の女性が色々あったようなのですが、その後のブログにこんなことが書いてあったのです。

 

【私は私でいいんだ!】って

 

それが非常識だろうが

道徳的にどうだろうが

私が感じて

私がそう思ったんだから

それを発信する

 

それが誰とも重ならない

私オリジナル!

 

なぜ、こうやって、周りに何と言われようとも、周り(特に自分の子ども)に迷惑や負担をかけようとも、「私は私、これでいい」って言いきっちゃうことができるのか?

それは強力な「変わる必要なんてない」「これでいい」っていう思いがあるからなんですよね。

 

 

年収150万円でいい?

そしてもう1つ。

手取り15万円で生活できるか?とか、月30万円あれば十分とか、年収150万円で生きていくとか、年収300万円で幸せとか、そんな言葉をネットで見かけます。

実際に言葉の通りで、ミニマリストだからそのくらいで楽勝で生活できる、という人もいるでしょう。

でも、こういう言葉の裏には、こんな考えも見える気がするのです。

 

「あくせく働き、頑張って稼いでも、あまり意味がない」

「もっと稼ぎたいと思い続けるのは苦しい」

「むしろ贅沢してお金が足りなくなるよりも、満たされている」

「そこそこでいい」

「贅沢しないで、生活レベルを下げれば大丈夫」

 

もっと、もっと・・・って言っているとキリがなくて苦しいから、今の状態を「これでいい」と認めることで楽になろうよ、という感じでしょうか。

 

 

「より高く」「より大きく」「より遠く」は苦しい?

確かに、「今より良く」を追い求め続けるのは、終わりがありません。

「もっと、もっと・・・」で苦しくなるなら、それをバッサリ止めることも必要でしょう。

でも、「これでいい」と思い続け、頑なに今の場所をキープし続けるのも、本当にいい事なのかというと、疑問が残ります。

 

 

苦しくならない「より良く」を求めればいいんじゃない?

しかし、ここで気になるのが「もっと」「より良く」を求めるというのは、辛くて苦しいことなのか?ということです。

適度な目標を置いて、適度に頑張れば、適度な刺激がありつつ、適度に成長できるんじゃないの?と思うのです。

だから、「頑張るのは辛いから、このままでいい」と頑なに言う人は、目標設定(理想)と現在地(現実)がかけ離れ過ぎていて、その大きな溝を埋める手段や、その大きな溝を少しずつ埋めるための手立てが考えられていなかっただけではないかと思うのです。

 

決して「より良く」がダメだというわけではない。

 

 

「今の自分」を認めつつ、未来の「より良い自分」も見ていけばいいじゃん

「より良く」というのは、過去や現在の自分を否定することでもありません。

冒頭のBさんは、改善点を出す=自分の今までのやり方を否定される、みたいなところがありました。

違う、そうじゃない・・・

 

要は、バランスだと思うのです。

「私、なんでこんなにダメなんだろう」なんて思うこともなく、「私は私!」と頑固になることもない。

今の自分の頑張りとか工夫とかも認めつつ、それを踏まえながらも今よりもちょっと(半歩とか一歩とか)前進していこう。

変化を恐れず、でも無理せず、出来ることを現実的なラインで少しずつ増やしていこう。

周りの意見も柔軟に取り入れつつ、変えるところは変えよう。

自己肯定/自己否定のどっちにも過剰に傾かずに、バランスよく前進していけるのが一番いいのになと、改めて思ったのでした。

 

 

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