こんにちは、ドクダミ淑子です。
朝たまに行く、駅ナカのカフェがあります。
そこに行くと、店員さんの若い女性、おそらく学生アルバイトが、こんなが呪文を唱えています。
「やーとーざいまー」
文字に起こしてみるとこう聞こえるのです。
「やーとーざいまー」と。
そして、その声はかの昔に柳原可奈子さんがやってたアパレルショップ店員の「らっしゃいませぇぇぇ」みたいな妙に高い声。
やーとーざいまー?
どんな時に言われるかというと、退店するときとかなので、「ありがとうございます」だと思うのですが・・・
ありがとうございます
▼
やーとーざいまー
って、結構変わってますよね。
今回は真面目に、この進化(退化?)の過程を考えてみましょう。
「ありがとう」が変わっていく
まずは、「ありがとう」が変わっていくのです。
「ありがとう」は、ア行だけに変換してみると、「アイアオウ」になります。
「ア」は口を大きく開けて、「イ」は口を横に開くので、「アイア」というのは結構言いづらい。
そして、ガ行は息をカッと吐きながら発音するので、これもやりづらい。
だから、このへんを省くのです。
どうなるかというと「ありゃーとう」になります。
ア行にすると「アアアオウ」、随分言いやすくなりました。
さらに「ウ」の唇をすぼめる動きが面倒になると、「ありゃーとー」になります。
そして、次は「ございます」。
さっきと同じくガ行の「ご」はちょっと手間がかかる。
だから、思いきって省いちゃうのです。
「ざいます」。
これでも、「ざ」の前にちょっと溜めを作ればなんとなく伝わるのが言葉ってものです。
ここまでで、「ありゃーとーざいまーす」になりました。
あとは、「ありゃ(arya)」の「r」をとり、最初の「あ」を溜め(無音)にかえれば、「やーとー」になりますね。
最後に、「す」をなくせば、「やーとーざいまー」の完成です。
言い過ぎるから、変になる
なぜこんな風になるのでしょうか?
私は、この店員さんが「ありがとうございます」を言い過ぎというのが原因だと思うのです。
「ポイントカードお持ちですか」「はい(出す)」「やーとーざいまー」
「こちらホットコーヒーでーす。やーとーざいまー」
(退店時に返却カウンターに持っていく)「やーとーざいまー」
(店を出る)「やーとーざいまー」
・・・言い過ぎやねん!
だから変になるねん!!
もう、4回も言わなくていいから!
1回でいいから、「ありがとうございます」ってちゃんと言って!
気になるのー!
ありがとうございましたのバリエーション
他にもこんな言い方がありますね。
- ありゃっしたー
- あいざいっしたー
- あざましたー
- あざっしたー
- あっっっしたー
こっちの方が多い気がする。
そう思うと、「やーとーざいまー」はかなり珍しいパターンですね。
「らっしゃーせー」問題
私の聞いた「やーとーざいまー」は新種だと思うのですが、古くから「らっしゃーせー」は問題視されています。
しかしこちらは「いらっしゃいませこんにちはー」「いらっしゃいませーどぞご覧くださいませー」などとミックスさせると、比較的正しい発音になるので、近年は問題視する企業では挨拶を変えています。
やーとーざいまーも「本日はご来店ありがとうございます」とか組み合わせると、ちゃんとしそう。
でも、セルフ返却のカフェはこんなセリフ言わないもんな。
変な言い方は耳に残る
そして癪なのは、変な言い方の方が耳に残ることです。
発音がおかしいとかも、それ。
なぜか業界人ぶる話し方をする男性営業マンとか、社内にいるけど耳につくし、「御社」「弊社」を「トンボ」みたいな発音するやつも耳につく。
気にしすぎっちゃしすぎなんだけど、こんなことでブログを書いている人間ですからね。
これからも日常のどうでもいいネタを拾いながら、生きていくのだと思います。
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