こんにちは、ドクダミ淑子です。
少年誌のグラビア廃止だなんだと、騒いでいる人たちがいます。
#KuToo の人ですね。
今回は、現役グラビアアイドルの倉持由香さんに対して、「倉持さんこそ、どんな背景でそういう話になってるのかを考えてるのか?と思うような記事でした、残念。」とか上から目線全開で批判していました。
私はこの人の言うことが、やっぱりよくわからないのです。
論理的にめちゃくちゃで、とにかく色々な人に噛みついて、怖い。
(昔、えらてんさんに喰ってかかったことありましたね。論破されてたけど。)
私がこの人の「少年誌のグラビア廃止すべき論」をどう理解できないのか?を今回はまとめてみましょう。
因果関係があるかないか不明なことを、「当然でしょ」とこじつける
この方は、コンビニのグラビア廃止論で、こういうことを言います。
- コンビニなどの人目につくところに、少年誌として水着グラビアが飾られる
- 水着の女性=見て楽しむ、「消費」してもいいものだと認識される
- 「女性」を売りにする仕事をする人に、セクハラが起こる
彼女は1だから2、2だから3、だからセクハラをなくすためには、1の少年誌のグラビアをなくそう!と主張するのです。
でも、これはちょっとおかしいと思う。
まず、1と2がどのように繋がってるか?というと、根拠はない。
彼女は、「だって私、グラビア時代にセクハラされたもん!だから関連性があるもん!」と言い張りますが、関連性がどのようにあるのかなんて、全くわかりません。
そして、2の「女性は見て消費されるもの」も、よくわからない。
そんな認識、どうやって把握するのですか?
って聞くと「だって私、セクハラされたもん!」と答えられそうだけど、コンビニにグラビアがあるから気軽に見て消費されてセクハラされたかどうかなんて、わからない。
さらに2から3の繋がりもありません。
ニヤニヤしながら見ていいからといって、それがセクハラに繋がるかというと、それも飛躍しすぎな気がします。
って言ったら「だって私・・・」とまた続きそうだけど、両者の関連性がわからないって言うことが、全然理解されないんだろうな。
「私はセクハラされた」は事実でしょう。
でも、「セクハラの原因は少年誌のグラビアのせい」は事実無根。
なんでこんなに飛躍した、むちゃくちゃな理論をぶちまけるのだろうか?
論理的に説明できない
AならばB、BならばC、だからAならばCという風に、筋道立てて説明できないのに、自分では論理的に説明しているつもりになっているかもしれません。
論理の破綻をネットで何度も指摘されているのに、そもそも「論理的に話すとは?」が理解できていない気がします。
「セクハラをなくしたい」のゴールしか見ていない
この人は結局、「だって私、セクハラされたもん!」ってところから全てが始まって、全てが終わっているんですね。
セクハラはダメだよ、そりゃ。
絶対になくさなければいけない。
でも、その原因と対策が「本質」じゃないところばかりで、本当にそんな対策とってもセクハラがなくなるなんて見通しはどこにもなくて、それが問題なんだ。
例をあげると、「私が今日、コンビニ店員に雑な接客をされたのは、その店員が幼少期にきちんと教育を受けてなかったからだ。だから日本の教育を変えよう!」って言ってる感じ。
幼少期の教育が、コンビニバイトでの接客にどう結び付いているのかなんて、全然わからない。
「でも私、雑な接客されたんだもん!」って主張されても、だからって原因はそこじゃなくね?って思う。
むしろお店の接客マニュアルとか、指導体制の方をしっかり見直した方がいいと思うんだが・・・って話なんですよ。
めちゃくちゃ論理を、さらに本人が破壊する
この人がなんだかなと思うポイントはもう1つあります。
原因:少年誌のグラビア
結果:セクハラが起こる
・・・こんなことを言っておきながら、別のグラビア女優さんや女性から反対意見がでると、こんなことを言うのです。
え?あなた、女性差別の原因がグラビアって言ってなかったっけ?
もしも本当に原因だと思ってるなら、グラビア廃止しない限り、セクハラなくならないんじゃないの?
「オッサンのセクハラがなくなるまでは、中学生向けグラビア禁止ねー!」ってこと?
こういうところがあるから、結局「言いがかりつけているだけ」って言われちゃうんだよ。
その辺わかってる?
セクハラ・パワハラは「組織」の問題だ
私は幸いにして、そこまで激しいセクハラ・パワハラを受けたことはありませんが、自分の置かれている環境や周りの話を聞くところだと、セクハラ・パワハラは「男性の意識の問題、だから男性が変われ!」というだけの問題ではないと思います。
組織の問題
グラビアアイドルへセクシー女優、性産業に関わる方へのセクハラの根幹にあるのは、「組織」の問題だと思うのです。
具体的には、「権力や決定権が、ある1人の人に集約されていて、男性も女性もその1点に立っている人に取り入らなければいけない」という点。
プロデューサーとか、社長とか、そういう偉い人が、すべてを決めることになっていて、その人に気に入られなければいけないとなると、その人に気に入られるためには「なんでもしなきゃ」「なんでもしてほしい」となる。
そして、権力を持っている人も、自分次第で人が動くこと・人をコントロールすることに快感を持ってしまう。
スケート連盟の会長の女性が、男性のスケート選手にキスをしたり、芸能事務所の女社長が芸能人男性にセクハラをしたり、「違うだろ~」と運転手を怒鳴りつける政治家がいたりというスキャンダルがあるように、結局はセクハラって男性だけの問題ではなく、「権力を持った人がいるから」だと思うのです。
本当にグラビア界のセクハラを止めさせたいなら、権力の構造を崩したり、相互で監視し合うような仕組みづくりをしたほうが、セクハラがなくなることに繋がると思うのです。
あとは会社でのセクハラ発言ね。
これも「セクハラ発言を許す組織」という問題だと思う。
セクハラ発言をする人を厳罰に処するとか、通報する仕組みを整えるとか、そういう方が効果的じゃないかしら?
問題は、そんな簡単じゃない?
だから簡単にできそうな少年誌のグラビアを廃止するの?
・・・それ、意味あるの?
怒らず、しっかり伝えること
ここまで書いてから、思いました。
私はこの方のことを、好きではないのです。
すぐにキレて、他人に噛みついて、論理的ではないくせに自分では気づいておらず、自分の言うことが正しいと疑わない。
・・・そういう人が吠えていると、「だから女性は話し合いができない」と言われかねないじゃないか。
怒りをぶつけるのではなく、相手の意見を聞いて、尊重しながらも自分の意見を伝える。
ハラスメントを無くすためには、こういう「話し合いの姿勢」「話し合いのできる知性」が必要なのではないでしょうか。
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