こんにちは、ドクダミ淑子です。
ある日突然、お客様に言われました。
「最近、自分で決められない人が増えていると思うんです」
どの会社に就職先したらいいのか、わからない
その相談をしてきたのは、新卒採用をやっている企業の人事の方。
聞くと、その会社も含めて、複数の会社から内定をもらっている学生さんが、なかなか結論を出してくれなくて困っているとのこと。
「面談も細かく実施して、状況とかどこで迷っているのかをきちんと聞いているんですけれども、そうすると言われるんです」
「何をですか?」
「『○○さん、僕はどの会社に行ったらいいと思いますか?』って・・・」
「・・・なるほど」
お母さんに反対されたから、辞退します
またある人事の方からも、こんなグチを聞きました。
「面談をして当社に決めますって言ったその次の日に、『お母さんに報告したら反対されたので、やっぱり辞退します』って連絡がきたんです・・・」
「・・・なるほど」
彼女に反対されて、悩んでいます
またまたある人事の方から、こんなボヤキも聞きました。
「地元の彼女から『遠距離はイヤだ、地元で就職してほしいから辞退して』って言われているらしいんです。彼女が地元企業の事務職に内定しているみたいで・・・」
「・・・なるほど」
誰かに決めてほしい学生たち
困った時についつい出てしまう「なるほど」3連発でしたが、この3つの例、すべて「本人が決められない」っていう話なんですよね。
自分じゃ決められない、だから誰かに決めてほしい・・・そういう気持ちで就職先まで決めてもらおうとしているように思えるのです。
先生が言ったから、人事が言ったから、家族が言ったから、彼女が言ったから、またまた彼女の意見を人事が否定したから・・・だから、この会社に決めました!って言っちゃう。
それは自分の意志で就職先を決めたと言えるのでしょうか?
言えないよね。
なぜ自分で決められないのか?
なぜこんな風に「決められない」学生が増えているのでしょうか?
仮説を立ててみましょう。
失敗したくない
まずはこちら。
みんな、失敗したくないんです。
失敗すると、人生に傷がつき、自分の心に傷がつくから。
ブラック企業に入ったら怖いし、死んでしまうかもしれない。
だから、大人の意見を聞きたいのです。
自分の決断に自信が持てない
彼らだって、きっと自分の意見はあるし、どっちかといえばどちらにしたいかくらいはあるでしょう。
でも、それが正しいのかについては、自信が持てないのです。
自分を信じて、飛び込むことができない。
自分を信じて決めたら、何かあった時に誰かのせいにすることができない。
「選ぶ」ことに慣れていない
今までの人生で「自分で選ぶ」ということに慣れていないということもありそうです。
学生だと部活やサークル、高校・大学、旅行、バイトくらいしか選ぶものってないですが、この辺でも選ばずに流れで入ったり、先生や家族に言われるがままになっていたりしている人もいるでしょう。
「選択」とは、こんなプロセスになります。
- 選択肢を並べる
- それぞれのメリット・デメリットを出す
- 自分の優先するポイント・妥協できるポイントを考える
- 決断する
1,2は出来ても、3,4が出来ない人が多い気がする。
他人に決めてもらっても、他人のせいにはできない
若い学生の立場に立って色々と考えてみました。
全部理由として、わからない訳ではないのです。
でも、誰かがあなたの人生を決めたからといって上手くいくわけではありません。
失敗しても責任は取れない。
そして、時間は戻ってきません。
失敗しても死ぬわけではないし、いくらでもやり直しが聞きます。
だから、最後は自分で選ばなければいけないと思うのです。
「選択」はトレーニングだ
「選ぶ」というのは、トレーニング次第でできるようになります。
簡単なものだと、移動手段とか、飲食店で頼むメニュー、旅行先で行くところなど。
こういう小さい選択を、乗り換えナビの1番上だけ見たり、おすすめや友達の選ぶものから頼んだり、SNSで見たキレイな風景から選んだりするのではなく、「自分の意志で」決める。
失敗したら、なぜそれがダメだったのかを考えていく。
・・・こういう小さいことでも、積み上げれば「決断」が出来るようになります。
選ぶ&決めるが出来るようになると、いざというときに自分を信じて行動出来るようになるのになぁと、お客様と会話をしながら思ったのでした。
こちらもどうぞ