ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

少子化をミクロの問題で見ると、個人攻撃になって終わるだけ

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

Twitterの世界では常に小競り合いと戦争が巻き起こっています。

その中で、ちょっと気になるテーマを見つけてしまいました。

それは、30代独身女子に絡む、「にんぷぅ(妊婦)さん」という方です。

 

に、にんぷぅさん・・・?

 

 

子どもを産まないのは。悪?

その「にんぷぅさん」は、とにかく独身女性に突っかかっています。

彼女の主張はだいたいこんな感じ。

 

  • ワガママばかり言っているから、結婚できない
  • 結婚できなければ、自分の子ども世代に世話になる
  • 日本の未来のためにも、子どもを産むべき

 

はぁ・・・こういう人いるよね。

 

 

1人が結婚しないから、世の中の子どもが少なくなる?

目の前の1人が結婚しないという問題が、そのまま日本の婚姻率とか離婚率とか出生率につなげちゃう人って、私は危険だと思うのです。

 

たしかに、ある1人が結婚しないという選択をしたことの積み重ねが、日本の出生率の低さにつながっているということは、わかります。

でも、だからと言って、「個人攻撃」をしたからと言って、その人が無理やり結婚したからと言って、日本の出生率が上がるとは、到底思えないのです。

そして、いつの時代も、独身を貫く人もいるし、子どもが産めない人もいるし、障害を持った人だっている。

一定数存在するのです。

 

 

子ども世代のため、日本のために子どもを産む?

そして、もう1つ。

 

私たちが子どもを産む理由を、「日本のため」「社会のため」にしているのが、怖い。

もちろん、税金を納めてくれる国民を1人でも増やすというのは、日本という国を成り立たせていくためには必要だと思います。

でも、それが大事だから、無理やり婚活して、無理やり結婚すべしかというと、それはまた違うと思ってしまう。

 

私たちは、自分たちの幸せのために、子どもを産み・育てるのです。

子どもを育てることを幸せだと思わない人は、産まなくていいし、自分ひとりで生きていける人生でいい。

なぜかそこで、「自分の意思ではなく、日本の未来を」みたいなことを言っちゃうのは、「自分の働き方よりも、会社の業績を」とか言っちゃう、ブラック企業と変わらないのではないでしょうか?

 

 

日本が変わったからといって、どうなのか?

もしもこのまま少子化が進むようならば、日本の税制・経済構造は変わらざるを得ないでしょう。

でも、だからといって、構造が変わりつつあるのを無理やり食い止めようとすることに、なんの意味があるのでしょうか?

無理やり子どもを産んで、無理やり食い止めても意味がない。

 

それは、割れつつある地盤の上で、必死に割れるのを阻止しているようなもので、意味はないのです。

 

 

個人攻撃をしても、何の意味もない

だから、結婚しない1人の個人に対して張り付いて、攻撃をしても、なんの意味もないのです。

「自分が『にんぷぅさん』だから、イライラをぶつけているだけ」

「なんで他人にいきなりケンカを吹っ掛けるの?怖い」

・・・そんな感情しか生まれません。

 

個人攻撃をしても、少子化はなくならない。

少子化は、一人ひとりの心がけの問題ではなく、社会構造上の問題なのです。

 

例えばあなたとあなたの周りの人が、子どもを3人ずつ産んだからと言って、日本の少子化が改善されないのと同じです。

そんなの、焼け石に水で、ジュワっとして終わりなのです。

 

 

憧れるマタニティライフを送ってほしいぞ

そんなに子育てが良いモノだと思っていて、日本のために必要だと思っているならば、独身の婚活をしていて、ちょっと上から目線の人に対してケンカを売るよりも、「妊婦楽しいいいいっ」「マタニティライフ最高うううう!!!」って言っている方が、まだ少子化に対して効果があると思うのです。

「妊婦って独身女性に食ってかかるから怖い」と思われるよりも、よっぽど少子化改善に貢献できそうだけどな。

 

とはいえ、それも焼け石に水。

 

私たちは、私たちの人生を生きて、楽しかったなと思って、死ぬ。

それを続けていくしかなくて、次の世代のために自分以外の、周りの人を動かすとか、ムダなことを考えて、周りの自分とは考え方や境遇が違うを攻撃することなんて、全く必要がないのだと、私は思うのです。

 

 

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