ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

この時期に就活について語るのは季節外れという話

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

みなさん知っていますか?

「6月1日から就活解禁」とか言っている人は、世の中のことを全く分かっていない人だということを。

 

 

6月1日に就活解禁している会社は、ほぼゼロ

私は人材系企業に勤めて10年以上。

新卒採用にも関わってきました。

 

社会人になり、「大人の世界では、ホンネトタテマエってやつが存在する」ということを思い知らされてきました。

 

就活のスケジュールなんていうのも、その最たる例です。

「6月1日から選考解禁ですよ~」なんて言っていますが、そのセリフの99%は、タテマエというものでできています。

 

リクルートが発表している「内定率(内定をもらっていると答えた学生の割合)」を見てみましょう。

 

2020卒は5月1日時点で内定をもらっていると答えたモニターの割合は、51.4%。

実に半分以上の学生が、「内定をもらっている」のです。

2019卒は6月1日時点で内定をもらっているのは68.1%。

6月1日に選考解禁になり、その当日に内定を出しまくっている企業がどのくらいいるかと想像したら、5月中に内定を出されているということは容易に想像がつくでしょう。

 

data.recruitcareer.co.jp

 

全然「解禁!」じゃない!と思った方、その通りです。

解禁なんていうのは、完全に「タテマエ」なのです。

 

実際、企業側から話を聞いてみると、3月くらいに説明会に来て、4月くらいに選考を受けて、ゴールデンウィーク前後に内定を出して・・・というのが一番人数が多い時期で、最近だと毎年「ゴールデンウィークを過ぎると、説明会に来る人も選考希望する人も、ぱったり減るよね~」という声ばかりです。

 

 

「6月1日から選考解禁」と信じている人

さて、そんな中、「6月1日から選考解禁です!」と言っている人は、どういう人なのでしょうか?

 

日経新聞をしっかり読んでいる人

そもそも、6月1日から選考解禁というのは、経団連(一般社団法人 日本経済団体連合会)の「倫理憲章」という、ある一団体が会員企業に対して示している「指針」なのです。

 

経団連:採用選考に関する指針 (2018-03-12)

 

この団体が、日本の大企業が入っているから、会員じゃない会社もそれに従わなければいけない空気になっているのです。

しかし、本当にこれに従っている企業がどのくらいいるのかというと・・・

 

「そこはねぇ、言わなくてもねぇ、わかるでしょ。本音と建て前っていうか、理想と現実っていうか・・・」

こんな感じで煙に巻かれます。

 

その経団連の動きに敏感なのが、日経新聞。

日本の経済を担う企業の団体と日経新聞は、とっても仲良しです。

だから、現実はどうであれ、日経新聞は経団連の言っていることをきちんと記事にします。

その日経新聞をしっかり読んでいる人ほど、6月1日に選考解禁だと信じているのです。

 

 

ネットニュースだけで語る人

日経新聞から派生した二次・三次のニュースを見ている人で、実際の「就活生の声」を聞いたことがない人も、6月1日解禁を信じている人もいます。

しかも、そういう人ほど、知ったかぶりで就活を語る。

だから、実際の就活とズレているのです。

そして、ネットニュースの世界だけで生きていると、ズレていることにも気付かない。

 

 

「事実」をちゃんと知ろうとする姿勢が大事

就活なんてすでにもう始まっているなんて話は、私のように新卒採用に関わっていない人でも、知ることができます。

その辺の大学生に聞けばわかる話なのです。

家族に聞いてみるでもいいし、家族に大学生がいなくても、誰かのお子さんが大学生だったら、聞いてみればいいのです。

 

問題なのは、新聞やネットニュースだけ見て、知ったつもりになっていること。

事実は、ネットの中ではなくて、人の中にあるのです。

 

 

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