こんにちは、ドクダミ淑子です。
突然ですが、私は、絶対音感の持ち主です。
自慢でもなんでもなく、「私はO型です」「私の身長は161cmです」「私は目が悪いです」くらい、自分に取っては当たり前のこと。
今回は、絶対音感って何?という方のために、私の感覚についてを語っていきたいと思います。
絶対音感になった理由
なぜ私が絶対音感を持つようになったのか?
それは、両親が幼い頃の私を音楽教室に通わせてくれたからです。
私が何かしたというわけではなく、親の行動の結果で、それ以上のことはありません。
通っていたのは、「ドレミファソーラファミ・レ・ド♪」のヤマハ音楽教室。
あんな感じで、ドレミの音を付けて歌っていました。
絶対音感には、どのように音が聴こえるのか
私は自分が絶対音感の持ち主で、それは他人と少し違うと自覚するまで、当たり前だと思っていたことがあります。
ピアノの音は、人が喋っているのと同じように聴こえるのです。
たとえば、ある人が「ソファー」と言ったら、大抵の場合聴き取れますよね。
それと同じように「ソ」と「ファ」のキーを順番に押せば、ピアノが「ソファー」と言っているように聴こえます。
「ド」「ミ」「ソ」と声を出す3人が同時に喋ったら、和音になります。
私は生粋の日本人なので、日本語が聞き取れないということはなく、言葉としてスッと耳に入ってきます。
日本語と同じように、誰かのお喋りを聞き取っているように、ピアノの話を聞く・・・そんな感覚でした。
だから、音楽教室の和音あてクイズも、どうしてみんなが間違えるのかわからなかった。
ドミソって言っているじゃん!?
なんでみんな間違えるのかがわからない。
そんな状態でした。
調律が狂っていると気持ち悪くなる
ピアノというのは弦楽器ですが、調律がちゃんとされていれば、いつでも同じ音が出ます。
でも、例えばギターとかは、常に調律していないと簡単に音が狂うし、弦のどこを押さえるかで微妙に音が違ってきます。
ちょっとでもずれていると、気持ちが悪くなります。
この「気持ち悪い」って感覚が、他の人にはないことを知ったのも、自分が絶対音感だと気づいた後でした。
神経過敏になると、生活音が音符になる
これは受験勉強でストレスを感じていた時期の話ですが、日常生活の音がすべて音符に聴こえたことがありました。
電車の発車ベルは常に音符ですが、救急車などのサイレン、踏切の音などの大きい音も音符や音階になり、物を落とした時のゴトンという音、「キャッ」という音、子供の泣き声・・・全部が音符になりました。
世界はこれだけ音符で溢れているのかと、ストレスで過敏になり、さらに外に出るのがストレスになりました。
普段はどこかで音符に変換するストッパーをかけていること、ストッパーがなくなるとこんなに大変だということを実感しました。
「音が外れていても気にしない」が身に付く
この、音に対して過敏になる時期を通り越した時に、私の音に対する意識が少し変わりました。
カラオケで誰かが音を外しても、「気持ち悪い」とは思わなくなったのです。
調律に対して、少し寛容になったのかもしれません。
そしてそこから、思わぬところへ繋がっていきました。
ラルク熱が起こったのです。
hydeさんは、実はよく音を外します(最近はイアモニをつけているのであまり外さなくなった)。
以前はちょっと違和感もありましたが、過敏期を経て、音を外すこともライブならではの味なんだなぁと受け入れられるようになったのです。
カラオケで人の歌を聴いて楽しめるようになってきたのも、この頃からでした。
まとめ:絶対音感だから良いってわけじゃない
絶対音感=すごい!素晴らしい!って思っている人がいるかもしれませんが、当事者からしたら、そこまでのものではありませんし、日常生活で役立つことなんてあまりありません。
耳だけで調律ができたり、耳コピができるくらい。
自分が歌を歌うのと、その歌の音程が合っているかを判別するのは別問題なので、絶対音感があっても音を外すことはあります。
過敏期は結構きつかったので、もしもああいう状態が続くとなると「絶対音感ってつらいわー」となるでしょう。
自分の子供に絶対音感をつけたいと思うのは結構ですが、それに躍起になるのはあまり意味がないと、当事者は思うのです。
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