こんにちは、ドクダミ淑子です。
今更ながら、録画していた『わたし、定時で帰ります』を観ました。
色々と考えさせられるドラマなので、今クールの見るドラマリストに入れました。
まだ2話しか放送されていないし、1話完結型だから見ていない人もまだ間に合いますよ。
今回は、こちらの感想を書いていきたいと思います。
どんなドラマなの?
公式サイトに掲載されている、ストーリーはこんな内容です。
主人公・東山結衣(吉高由里子)はWEB制作会社で働くディレクター。過去のトラウマから入社以来、残業ゼロ生活を貫いてきた。理由が無ければ帰りづらい風潮の中で、仕事中は誰よりも効率を追求し、生産性の高い仕事をし、定時になるときっぱり退社。行きつけの中華料理屋でビールを嗜み、恋人・諏訪巧(中丸雄一)との時間も大切にしている。
だが新任の部長が赴任したことをきっかけに、結衣の前に曲者社員たちが立ちはだかる。
ワーカホリックの結衣の元婚約者・種田晃太郎(向井理)、会社に住み着く非効率男・吾妻徹(柄本時生)、辞めたがりの新人男子・来栖泰斗(泉澤祐希)、仕事命の皆勤賞女・三谷佳菜子(シシド・カフカ)、双子を育てるワーキングマザー・賤ヶ岳八重(内田有紀)、そして悪気なくブラック発言を連発する部長・福永清次(ユースケ・サンタマリア)。彼ら曲者たちが抱える様々な問題に、結衣はどう立ち向かうのか──?
定時で帰るキャラと、その対極と言ってもいいような、長時間労働の社員たちとのやりとりをコミカルに、時にはシリアスに、扱っているドラマです。
「やることやって定時」なんだよなぁ・・・
このドラマの主人公の結衣は、ただ時間になったら定時で帰るというわけではありません。
やることを18時までに完璧に終わらせて、そして帰る。
ここの「やることやって、定時で帰る」と言うのが、誤解されやすいところで、かつ実行が難しいところだと、私は思うのです。
「やることやって帰る」は難しい
ドラマの中で結衣の仕事ぶりは「ムダがない」と言われています。
ふせんを駆使し、優先順位を付け、タスク管理は完璧。
そして、18時ぴったりに退社。
確かにこれができれば、毎日定時で帰って、18:10までハッピーアワーの半額ビールに間に合うでしょう。
(しかしなぜ18時10分までがハッピーアワーなのだろうか、近所の中華屋よ・・・)
でも、私を含め多くの人が、なかなかこれができないのが現状なのです。
17時40分に突然入る電話、「あ、あれ忘れていた!」といううっかり、別の仕事が押して、結局「今日中」をやるのが18時以降になってしまった・・・いろいろな理由があり、18時ぴったりに帰ることって、難しいのが、「残業が当たり前」の会社で働くサラリーマンの実態なのです。
「やることやって定時に帰る」というのは、誰にも文句を言われないのですが、それを実行するのは、結構難しいのです。
「やることやらないで帰る」の是非
「定時だから帰るだけじゃだめだ、やることをやってからじゃないと定時退社はダメだ」という会社、まさに私の所属している会社はそうなんですが、本当なら「やることを終わらなかったとしても、定時で帰らなければいけない」ってならなきゃいけないと思っています。
そもそも、イレギュラーを組み込んでおかなかったことが悪い、だから明日の仕事が詰まって自分が痛い目にあえばいいじゃんと思うのですが、そこで「お客様がいるから」という理由で、残業してでもやらなければいけないのです。
そのへんは、このブログで書きました。
新人は、時間がかかっても仕方がない?
そして、「新人は仕事が遅くて残業しても仕方ない」というのも私のいる会社ではよく出てきますが、それも間違っていると思います。
- 新人=仕事ができない
- 仕事ができない≠残業してでも仕事を終わらせないといけない
2がちょっと違うのですが、ここを「=」にしてしまいがちなのが、間違っていると思うのです。
だからといって、仕事が全くできないけれども、進歩がないと困るから、思いっきり残業して「なんでこんなに残業するんだろう?」って思って変わってくれるとありがたいのですが、そうもならずに残業地獄に落ちてしまうケースの方が多い気がする。
定時で帰る=罪悪感を植え付ける会社なんて最悪じゃん
私は、「仕事がデキる」と「定時で帰る」は、両方ともできるようになってほしいと思っています。
仕事がデキる・デキないと、長時間働ける・働けないは相関しないと思っている。
でも、なかなか「仕事がデキないけれども、定時で帰る」の対策ができていないがゆえに、「定時で帰らず、長時間働いた方が偉い」となってしまっているのが、今私のいる会社の問題で、多くの会社の問題だと思っています。
以前、入社2年目の子と同行したアポで直帰にしようと提案した時に、こう言われました。
「明るいうちに会社を出るなんて、なんだか申し訳ない気持ちになります・・・」
若手にこう言わせるなんて、残業デフォルトが染みついている証拠、かなりヤバい会社だなと思いました。
私にできることは、自分がやることやって、定時で帰る人になることと、そういう人を少しでも増やすこと。
以前は、そういう活動を却下されかけましたが、これからもコツコツ、啓蒙活動を続けていこうと思います。