こんにちは、ドクダミ淑子です。
先日、こんなツイートを見ました。
原価500円の商品を5000円で売ると「ボッタクリだ!」と怒る人がいますが、商品を1個売るために広告費4000円払ったら、利益は1個500円なんですよ。
— クロネコ屋@アフィリエイター (@NINJAkusokuso) 2019年4月24日
原価だけを見て切れるのではなく、商品を1個売るまでのトータルコストを見てからボッタクリか否か見極めましょう。ちなみにコーラの原価は2円
これを読んで、ちょっと意味がわからなかったので、今回は「トータルコストが高くて利益が少なければボッタクリじゃないのか」について書いていこうと思います。
コストがかかっていようが、ボッタクリにはなりうる
まずは、コストが高いものでボッタクリっぽいものを挙げてみましょう。
たとえば、1日20万円の自己啓発系のセミナー。
こういうセミナーを開催する講師も、別の高額のセミナーを受講して、なんちゃら認定講師となっていることも多いと思います。
100万円の受講料を払って講師になった人が、10万円かけて広告をし、20万円の中身のないセミナーをやったら、総コスト(講師になるためのコスト+広告費)よりも安いから、ボッタクリではない、むしろ安すぎるくらいだ!
・・・と、なるでしょうか?
なるわけないですね、ボッタクリはボッタクリです。
また、こんな例はどうでしょう?
黒毛和牛を熟成させてローストビーフにしたものを、ドングリとビールで育った豚の骨の希少な部位だけを5日間煮つめた豚骨スープに浮かべた最高級のラーメン、原価4000円だから5000円で売ったけれども、美味しくなかったら・・・?
食べた人はボッタクリと思うかもしれません。
原価が高いから、ボッタクリだと思ってはいけない?
・・・んなわけないだろ!
美味しくないもんはいくら原価が高くても美味しくないんじゃー!と思いませんか?
消費者はトータルコストなんて気にしない
そう、私たち消費者が気にするのは、これだけです。
「自分にとってその金額を払う価値があるのか?」
価値があると思うなら、買えばいいし、価値がないと思うなら、買わなければいい。
買って、値段と価値が釣り合わないと思うなら「ボッタクリだー!」と叫べばいい。
そこで「いや、この商品のコストを考えると・・・」なんて冷静になって考える必要なんてない。
冷静になって考えるのは、お金を払う前にした方がいい。
原価2円のコーラを500円で売ること
「ほらほら、コーラだってボッタクリじゃん」みたいなニュアンスで、このツイートの主は書いていますが、だからといってボッタクリ商品を正当化するのは、ちょっと違う。
原価がどうのこうのではなく、コーラは美味しさや良いイメージという付加価値がつけられているから、その値段でもみんな買うんだ。
プロモーション費がかかっているから適正価格だと思って買うんじゃない。
キャバクラやホストクラブで振る舞われるシャンパンも同じ。
原価やコストがどうのこうので、ボッタクリかボッタクリじゃないかとかを気にせず、シャンパンをいれる人はいれる。
それは、人々がその商品に価値を感じているかどうかで、コストなんて気にしない。
同じようで全く違う話なのに、コーラというそれっぽいが本来の趣旨からズレた例を最後に書き加えるとは、これ何事か。
コストなんて気にしすぎたら生きていけませんよ
そもそも、コストなんて気にしてどうするんだって思います。
「このケーキは500円で売られているが、原価は100円なんだ」とか言われたら、じゃあ材料費100円でケーキ作れよって言いたくなるし、コーラの原価は2円だからといって、コーラ工場から作ったらいくらになるんだ?って思うし、寿司の原価とか言ったら、じゃあマグロ漁船に乗って取って捌いて握れって言いたくなるし・・・
コストなんて気にしても意味がないのです。
結局、ボッタクリを正当化してるだけですよね?
冒頭のツイートは、結局のところ、「ボッタクリって言われるの嫌だから、言われないような理由を考えた」ってだけだと思うのです。
コーラがいい迷惑だよ、突然引っ張り出されてさぁ・・・
ということで、「もっともらしい理論」でも、ちょっとでも違和感を感じたらちゃんと自分の頭で考えた方がいいと思うのです。
キンコン西野の話も、そんな風に感じたのですが、皆さんはどうなのでしょうか?
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