こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は仕事の中で、ライターさんやデザイナーさんとやりとりすることがあります。
社内にも、社外にもいるので、それぞれ対応しているのですが、最近、社内のデザイナーさんとのやりとりで、モヤっとしたことがありました。
マニュアルにモヤモヤする
社内になると、「なあなあ」なお願いをする人も多いのでしょう。
1ヶ月くらい前に、その対策として、「デザイナーへの発注マニュアル」ができました。
そして、その中に「推奨すべき発注はこんな感じ」という事例が上がっていました。
その事例を見て、びっくりしたのです。
「こんなラフまで描くのがいい発注なの?」
その内容は、営業の指示書きとして、「ここにはこういう文章を入れて、こういうイラストを入れて、見出しはこんな感じで、こんな色で・・・」と事細かく書いてあり、そしてその内容をデザインしたのがこちら!と完成物が載っていました。
デザイナーには、「自分には思いつかないデザイン」をしてほしい
私がなぜこのマニュアルにモヤモヤしたか?
それは、私はデザイナーには「自分には思いつかないデザイン」をしてほしいと思っていたからです。
大体私はこんな感じで発注します。
「20~30代の○○経験があって、○○で悩んでいる人に、この会社に転職したら○○だよということと、この会社の強みである○○を伝えたいから、この辺が伝わるデザインよろしく!」
デザインに対して、色とか配置とかの指定はしません。
それよりも、デザイナーの人が想像しやすいような、どんな会社なのか、会社の歴史・強み・エピソードなどをたくさん語ることが多いですね。
そして出来上がってきたものを見て、「こういうデザインで来たか!」と驚くのです。
私はそういうやりとりをしてきたので、デザインについて細かく指示するのが正しいのか・・・とショックを受けました。
デザイナーってデザインのプロでしょ?
プロとして、素人の私が想像もつかないデザインをしてほしい。
それなのに、なんで営業がデザインまでしなきゃいけないの?
それって、デザイナーじゃなくて、オペレーターじゃない?
「餅は餅屋」なのだ
たしかに、お客様も「デザインについてあれこれ細かく口を出す」と言う人もいます。
でも、クライアントも営業もデザインについては素人なのです。
プロに任せたほうが良くないですかね?
「餅は餅屋」という言葉があります。
なぜモチなのか?という話は置いておいて、専門的なことは専門家に任せた方がいいし、専門家を名乗るからには、プロの仕事をしてほしいのです。
そうやって、各自がプロフェッショナルになることで、世の中は上手く回っていると、私は思うのです。
ライターも、「クライアントには書けない文章を書く」人であるべき
私は、ライターも同じだと思っています。
クライアントには書けないような文章を書く人であるべきだと思うのです。
決して、「自分でもできるけど、時間がないから、自分の代わりに時間を使って書いてくれる人」であってはいけないし、それは「ライター」としての価値を低く見られています。
オペレーターのような、「言われたままにやる」なんて仕事は、つまらない。
クライアントから求められているものを無視して、「自分の味」を出すのが正しいというわけではない。
そういう話は、こちらで書きました。
お客様の伝えたいことを、意図をくみ取り、それを踏まえつつ、最適な書き方・描き方をする・・・
そして、相手の想像を超えるものを出す。
「思っていたものとは違う、けれどもこっちの方がいい」
そういう風に言わせる人、言わせる仕事こそが「プロ」の仕事だと、私は思うのです。
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