こんにちは、ドクダミ淑子です。
ある日の電車のことです。
電車の振動で、スーツケースが倒れ、ドンッ!っと結構大きな音がしたんですね。
すると、2人ほどがすぐさまこう言ったのです。
「びっくりしたー」と。
すぐに「びっくりした」って出てくるの?
私はその時、すごい違和感を感じたんですね。
なぜなら、「びっくりした」という単語が、即・出てきたから。
しかも2人から。
「ドンッ!」
「びっくりした―」「びっくりしたー」
・・・ナニコレ?
これが今の日本のスタンダードなの?
私からとっさに出てくる言葉は・・・
私がこういうシーンでもしも声が出るとしたら、「びっくりしたー」なんて言葉にはなりません。
「ハッ」「うわぁ」「ギャッ」「え?」「キャーッ!」
・・・この位の短い、文章にならないうめき声しか出てこないでしょう。
だから「びっくりした」が、すぐに出てくるなんてすごいなと思うのです。
常に「びっくりした」って言う準備ができているってことなのでしょうか?
本当は、びっくりしてないよね?
こうやって、ゴネゴネと「びっくりした」について考えているのですが、やっぱり思うのです。
本当にびっくりしてたら、そんなこと言えないよね?
やっぱり、本当に驚いたら「びっくりしたー」なんて悠長なことを言ってられないのです。
例えば、こんなシーン。
ある日の深夜、人通りの少ない薄暗い道を歩いていた時のこと。
前から突然、こんな声が聞こえてきました。
「びっくりしたぁぁぁぁぁ!!!」
その悲鳴のような声を聞き、何が起こったのかと声のする方に走っていくと、そこには血まみれの人が倒れていました。
「びっくりしたぁぁぁぁぁ!!!」
・・・ってならないもん、絶対。
両方とも「キャー」か「ギャー」でしょ、絶対。
わかりやすい説明が求められるテキストコミュニケーション
以上のことをまとめると、こんな感じになります。
- ものすごく驚かないけれども
- そこそこ驚いたことを
- 「私はそこそこ驚いた」ということをしっかりと伝えるため
- 「びっくりした」と言う
そこそこの驚きを「びっくりした」と言う。
・・・なぜ?
もしかしたら、LINE等のテキストでのやりとりが会話に影響を及ぼしているかもしれないと思い始めました。
「うわ」「わあ」「え?」では、驚いているのか、喜んでいるのか、疑っているのか、引いているのか・・・前後を見ないとわかりません。
「彼氏できた」
「え」
「この前言ってたサークルの人」
「まじで」
「まじで」
「おめでとう」
こんなやりとりだと、「え」「まじで」がどういう意味なのか、最後の「おめでとう」を読むまでわかりません。
(もしかしたらわかるのかもしれないけれども)
だから、「びっくりした」みたいなわかりやすいリアクションを書き、言うようになったのではないか・・・という説を導きだしました。
真相はどこにあるのか?
ぜひ普段から「びっくりした」と言っちゃうあなたのご意見をお聞きしたい。
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