ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「リスクを取れ」って、リスクの意味わかって言ってんの?

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

「リスクを取れ」みたいな発言を見ると、イラっとくるんです。

 

アンタねぇ、リスクリスク言うけど、意味わかってんの?

 

まぁ私もわかってるのか?と聞かれると、ビミョウですが・・・。

 

そこで今回は、リスクを取るってどういうことなのかをまとめていこうと思います。

 

 

リスクとリターンはセット

まずはお伝えしたいのは、リスクとリターンはセットということです。

 

私は人材業界にいますので、たまにこの話を聞きます。

「伝説の求人広告」、世界最古の求人広告と言われている、南極探検家募集のエピソードです。

 

求む男子。
至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の続く日々。絶えざる危険。生還の保証なし。
ただし、成功の暁には名誉と称讃を得る。 

 

「ものすごく大変だし生きて帰れる保証はないけど、その分成功したら歴史に名前を刻む人になれる」ということで、5000人が応募したと言われる広告。

・・・男性はこの話、大好きなんですよねぇ。

わたしは別にそこまで好きじゃないけれども。

 

今の話で何を言いたいかと言うと、リスクが大きければ、その分得られるリターンも多い、そのバランスが合っていれば、リスクを取ってでもやりたい!という人が集まります。

 

ハイリスクならば、その分ハイリターンがあるべきということですね。

 

しかし、世の中には、ハイリスク・ローリターンなものもあるのです。

バイトの悪ふざけ動画とかね、一生顔と名前がネットに出続けるのに、なんのメリットもないからね。

プロブロガーの炎上とかも、これと同じようなものよね。

 

 

リスクとリスクヘッジもセット

続いて、リスクがあるなら、リスクヘッジもセットになります。

もしも失敗したら?

探検家の場合、最大のリスクは「死ぬ」ですが、もしも失敗しても死なずに戻ってきたら何をして生計を立てるかを考えたり、家族に残すものを準備しておいたりして、ダメージを最小限に抑える準備をしておくということが大切です。

冒険家は通常の保険は難しいようですが、きちんと保険に入っておくというのもリスクヘッジの一つになりますね。

 

これを「ダサい」「失敗することを前提にしている」「失敗を引き寄せる」と言う人の話は、聞いてはいけません。

ダメージは、出来る限り最小限に抑えたほうが良いに決まっているのに、なんで予防線を貼らせないのでしょうか?

それは「他人事」だからです。

 

 

ハイリスク・ノーリスクヘッジ・ローリターンって最悪でしょ 

私自身は、無一文で世界に飛び出すような無鉄砲な人は、どちらかというと好きです。

でも、若い人、自分での判断力が鈍い人は、そそのかされて収益ゼロで会社辞めるとか、突然大学中退するとか、そういうことは黙ってみていられない。

 

だって、自称プロブロガーの「リスクを取れ」=会社辞めろ・投資しろ は最悪なんですもの。

 

  • ハイリスク→デジタルタトゥー、炎上、この先ずっと会社員になれない
  • ノーリスクヘッジ→ヘッジすると成功できないから、ヘッジしてはいけない。よって裸一貫
  • ローリターン→成功者ほぼゼロ、9割以上が挫折

 

リスク高すぎだけれども、リターンがほぼゼロ。

たとえ儲かったとしても、ネットの世界でしか生きられない人間になる。

 

ノーリスクヘッジで、高いリスク取ってブログやYouTubeを始めて、一体どれほどのリターンがあるのでしょうか?

 

 

巧妙な言い方に騙されてはいけない

そもそも、私がこの話を書こうと思ったきっかけについてお話しましょう。

 

気になったのが、このツイートです。

 

この話の違和感を持ったのは「リスクを取れ」の部分と、そこに至るまでの流れなのです。

 1つ1つ分解していくと、こんな感じになります。

 

お金を稼ぎたければ、自由を獲得したければ、勉強しろ
→正しい。お金を稼ぐ人・自由な人はちゃんと勉強している。


お金を稼ぎたければ、自由を獲得したければ、努力しろ
→正しい。お金を稼ぐ人・自由な人はコツコツ努力している。

 

お金を稼ぎたければ、自由を獲得したければ、リスクを取れ
→これは必ずしも正しくない。リスクを取らなくてもお金を稼げるし、自由になれる。 

 

お金を稼ぎたければ、自由を獲得したければ、行動しろ
→正しい。お金を稼ぐ人・自由な人は自分から行動している。

 

おわかりでしょうか?

これって、「うん、そうだね」「うん、その通り」「うん、さすが!」「うん?」「・・・うん、そうだそうだ!」で、3番目だけ間違っているのになんとなく合っているように錯覚させる言い方なのです。

 

こういうのを計算でやっているのではなく、天然でやっているとしたら、それはそれですごい奴だなと思うのですが、どうなのでしょうかね。

 

 

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