こんにちは、ドクダミ淑子です。
私はJRの駅改札を出てすぐにある、びゅうプラザ(旅行代理店)で、順番待ちをしていました。
私は3番目なのですが、ちらりとみるとカウンターにいる2組の相談は難航しているようです。
1人は、どうやら旅行カウンターなのに遺失物についての相談(というか半分クレーム)をしているし、もう2人は目当ての旅行がなく、代替案をいくつか出してもらいながら電話で別のところにいる相手と話をしながら行ったり来たりしているようです。
これは、時間がかかりそうだぞ・・・
私はスマホを取り出し、ツムツムを始めました。
今イベントが始まっているからな。とりあえずたくさんプレイしないとクリアできないからな~
ぃよっしゃ!スキル発動!!フィーバー!!!
無言で一心不乱に指を動かす私。
その時です。
「あ~、ちょっといいスか?」
ツムツム中毒者(私)に声をかけてくる人がいたのです。
ライトに「金くれ」って言われた
その人は男性。
天然パーマの毛を長く伸ばし、高い位置で前髪と一緒にひとつに結んでいました。
日焼けした肌、痩せているからギョロっと見える眼、無精ひげ、暗いカーキ色のジャケット、黒いリュック・・・と、「世界を回っているバックパッカーの典型」みたいな人でした。
「あ、すいませ~ん、ゲームやっているところ」
「いえ・・・」
「あのぉ~、切符買おうと思ったら20円足りなかったんで~」
「・・・」
「よかったら、20円・・・」
「・・・」
さて、私はなんて答えたでしょうか?
盛大にモヤる
すぐに答えを言いますけれども、私はお断りしました。
「そういうのはちょっと・・・」
「あ、そスかぁ~」
お互いに、曖昧な日本人的な話し方をして、その場は終わりました。
男性は他の方にも同じように声をかけ、断られて、びゅうを出ていきました。
というか、私がツムツムをやっていたころも、別の人に声をかけていたんですよね。
本当はちょっと聞こえていました。
さて、私はこの一件で、いつものように盛大にモヤりました。
「たった20円なのに、なんで渡さなかったんだろう」
「電車に乗れなくて本当に困っていたのかもしれない」
「いつもPolcaとか募金とかやっているのに、目の前の困っている人に何もしないなんて」
「普段から思いやりを大事にしようと思っているけれども、私は冷たい人間なのだろうか」
こんな考えが浮かんでは消えたのですが、でもやっぱり「あの人」には20円でも渡すことはないなという結論になりました。
その理由をまとめていきましょう。
話し方
1番はこれです。
彼の話し方は、本当に困っている人の話し方じゃなかった。
だから、一瞬で警戒して、即座に断ってしまったのだと思います。
ヘラヘラ・ニヤニヤしながら「お金をくださ~い」と言う・・・これってどうなんでしょうかね?
20円の価値を低く見過ぎている
上のヘラヘラの話し方というのが前提としてありますが、20円だったら簡単に出してもらえるだろうって思っているのって、甘すぎませんか?
ちなみにその日は、電車に乗る前に金券ショップに行き、本来250円のところを時差回数券をバラで買って230円、丁度20円浮かせていました。
そしてその20円+1円で、チロルチョコ(ミルク)を買いました。
20円には大いなる価値があるのです。
そして、私は結構なケチなのです。
私はたとえ1円だって、理由がなければ出さないと判断します。
私が支援する理由がどこにもない
たとえば、Polcaで、誰かのために何かをしたいという人なら、「見ず知らずの人」でもホイホイ支援をします。
リアルやネットである程度お付き合いのある人が、「夕飯が食べたい」とPolcaをしたら、それも出すかもしれません。
でも、見ず知らずの人で「夕飯が食べたい」なんてPolcaには、私は絶対に出しません。
だって、私が支援する意味が、どこにもないし、そもそも「支援したい」と思わないんだもん。
物乞いするなら、もう少し「お金を出す人」の気持ちになるべきじゃない?
見ず知らずの人に「お金ください」というのは、立派な物乞い行為です。
そういうことをするなら、やっぱりチャラチャラ、曖昧に言うっていうのは人としてどうなの?と思うのです。
バックパッカー(推定)に私が仮にお金を出すとしたら、代わりに面白い話してくれるとかのリターンがあったり、そもそもものすごく困っている理由を教えてくれたり、何か私の心を動かすことがあったら・・・もしかしたら出したかもしれない。
なんだかライトに「お金くださ~い」って言える世の中、そういう風に言う人がいる世の中って、なんだかなぁ(曖昧な日本人的発言)・・・と思った出来事なのでした。
※ちなみに、電車に乗るお金がない時は、駅や交番で相談すると、なんとかしてもらえることもあるようです。
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