こんにちは、ドクダミ淑子です。
ある日、営業の合間にコメダ珈琲店に立ち寄りました。
駅前にあるそこは、打ち合わせをするビジネスマン・明らかにサボっているサラリーマン・行くところがなくてとりあえず寄ってみたというような老婦人・・・と どこのコメダ珈琲店にも見れるようなメンツがたくさんいました。
都心の店舗でも、コメダに集まる人は大体同じなんだなと、ちょっと安心ながら、私はそのまま二人席に着きました。
へぇ、ケーキセットが800円なんだ。じゃあ、それ頼もうっと・・・。
コーヒーだけで済ませようとしていた、ダイエット中の私に突如やってくるケーキセットの誘惑。
私はそれに一切抵抗することなく、あっさりと負けました。
そして抹茶クリームチーズケーキを食べ、コーヒーを飲み、豆菓子をポリポリつまみながら、次の打ち合わせのための資料の見直しをしていました。
そうやってパソコンをカタカタさせている時、店員さんがこちらにやってきて、私の左隣の机を2個くっつけました。
むむむ?
「5名さま~ご来店で~す」
スタッフの女性は高らかに叫び、5名様を私の左隣の席に招き入れました。
サラリーマンの団体かな?と思った私ですが、顔を上げて一瞬で悟りました。
学生・・・そして理系だ!!!
5名様のうち2名が女性3名が男性で、男性はなんとなくあか抜けない雰囲気かつ3人中3人がメガネ。
女子は非メガネですが、なんとなく喋り方がピヨピヨしていない。
これは間違いなく理系!!
私の予想は的中したようで、どうやらこの5人組は、どこかの大学の研究室の同期メンバーのようでした。
なんと全員がコメダ珈琲店が初めてのようで、メニューを見ながら「こんなものがあるんだ」「何にしようか」とかワクワクしながらページを開き、注文するものを話し合っていました。
5人中4人が決めたと叫び、もう一人は「ちょっ待ってww」いう風に言っている中、ピンポンが押されました。
「注文取りに来る間に決めるスタイルにする」と言いながら、店員さんに向かって一人ずつ順番に注文をしていきました。
「クリームソーダ」「ココアフロート」
・・・コーヒーは苦手なのかな?子どもの頃を懐かしんでいるのかな?
「1つはデザートセットで。シ、シロワノール?」
「シロノワールですね」
ぎこちない注文をしながら、ドリンクを4つと、1つだけセットにしてミニサイズのシロノワールを注文しました。
私が感情を揺さぶられたのはその次のシーンでした。
「お待たせしました、ミニシロノワールでございます」
そう言って店員さんが持ってきてくれたシロノワールに女子二人は・・・歓喜の声をあげたのです。
「すご~い」
「こんなの初めて!!」
「見たことない」
「美味しそ~う♥」
5人分を2人のスタッフが持ってきたのですが、テーブルに置いていくそばから「すごい!」と歓声を上げるので、店員さんも嬉しそうです。
その後も5人組は興奮冷めやらぬ様子で、自撮りとか慣れな~いといいながらもシロノワールとクリームソーダたちと一緒に自撮りをしていました。
全てが新鮮だった時代が懐かしい
私にも、もう15年近く前になりますが、こういう時期がありました。
「スタバというおしゃれな喫茶店がイオンに出来たらしい」 と言う噂を聞き、スタバに行く日を友達と相談して決めました。
実際に店舗に行き、「ショートっていうのがSだよ」と教えてもらいレジへ行き、「キャ、キャラメルフラチペーノ?」「フラペチーノですね。サイズはいかがなさいますか?」「エス・・・じゃない!ショ、ショートで」なんて、ぎこちないやりとりをしたこともありました。
そしてそのあとに、フラペチーノの生クリームに驚き、最初の一口の甘さに驚き・・・ああ、なんだか懐かしくなってきました。
自分が年取ったと思う瞬間だった
そんな私ですが、大人になって、今やコメダ珈琲店ではテンションが上がらなくなりました。
「コメダでいいか」と思って入ったし。
色々な美味しいものを食べて、コメダではしゃぐ目と舌ではなくなってしまいました。
でも、それってなんかつまらないなぁと、楽しそうな女子大生を見て思ったのです。
どんな場所でも、楽しい時間を過ごした方が幸福感が増すし、周りの人も楽しくなる。
ひねくれババアの私ですが、できるだけ女子大生の気分になって、ハッピーに過ごしていこうと思ったのでした。
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