ドクダミ自由帳

モテない精神を持ち続ける既婚30代女、ドクダミ淑子の毎日

「コンサル」って簡単に言うけど、とっても難しい仕事なのだ

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こんにちは、ドクダミ淑子です。

 

コンサル。

コンサルティング。

コンサルタント。

 

なんだかカッコいい響きですね。

 

キラキラ起業女子も、脱社畜勢も、犬も猫も杓子もスプーンもフォークも「コンサルコンサル」言っています。

婚活も合コン活も就活もポイ活も終活もなんでも、「○○活コンサルタント」が大量発生しています。

 

そんな中ですが、「コンサルって気軽に言うけど、結構難しいんだぞ」という話を書いていこうと思います。

 

 

コンサルは、報酬の設定が難しい

私だって、コンサルタントについて「なりたい」と思わなかったわけではありません。

現在の営業の仕事をしている時に、お客様から「独立してコンサルタントとかにならないの?」「経営コンサルとか出来るんじゃない?」くらいは(お世辞も含めて)言われたことは何度もあります。

でも、真面目に考えれば考えるほど、難しいなと思うのです。

 

まずは報酬(価格)面。

 

月の売上を会社員並み、月20万円で考えた時に、単価×客数を計算するとこうなります。

 

  • 20万円×1社
  • 2万円×10社
  • 2000円×100社

 

他にもパターンはありますが、主にこのパターンで考えてみますね。

 

まず、20万円×1社。

1社だけを担当するので、かけられる時間はたっぷりあります。

でも、1ヶ月20万円=年間240万円を払ってもいいと思えるような価値の創出ができるのか?というと、そこに自信はなくなります。

最低限でも、払った金額の倍の効果(つまりこの場合は月40万円の価値)が出ないと、払うことはないと思うのです。

 

次に、2万円×10社。

単価が下がる代わりに、担当する社数も増えます。

月の稼働日数が20日なら、1社につき2日しか割けない計算になります。

それでしっかり時間をかけて、4万円の価値を提供できるか?

さらに、顧客が離れると、月の売上は18万円・16万円・・・と減っていきます。

それでも自分の精神を平常に保ちながら、残った顧客の為に最高のコンサルティングができるかどうか・・・考えれば考えるほど、自分ができる姿が想像できません。

 

最後に、2000円×100社

これは単価が安いので契約してくれる顧客は多いかもしれませんが、担当社数が増えます。

そうすると、「手を付けられない」「もっとコンサルティングしたいのに調べている時間がない」「忙しくて何もできない」という状態に陥るでしょう。

100社ともの現状・課題・解決策を常に把握できている状態、1日5社ずつをきちんとコンスタントに見れる状態を作れるかどうか・・・これも自信がありません。

結果的に「月に2000円払っているけれども、何もしてもらっていない」という2000円の価値すら感じられない人になるのではないかと思うのです。

 

最近のオンラインサロンとかは、こういう責任なく、「会費3000円のサークル」みたいなもので、その中の人で話し合い・助け合う仕組みなので、コンサルティングとはちょっと違う話ですが、個別でコンサルティングをしていると、同じ悩みになると思います。

 

 

お金を取るという「責任」

私はお客様に、営業活動の中で顧問料やコンサルティング料を取らずに、コンサルタントのようなことをしているから喜ばれているのです。

営業のついでにタダでやってもらっているから「付加価値」になる。

今までタダだから満足していても、それに「お金」というものが付くと、突然求められるハードルは上がります。

 

それだけ、「お金を取る」ということは責任が生まれ、契約が生まれ、約束が生まれると思っています。

 

 

「満足感」と「結果」の両方を出さなければいけない

コンサルタントという仕事でやっていなければ、お客様の満足感だけでいいと思うのです。

「楽しかった~」「いい時間をありがとう」、これだけでいい。

でも、商売にした途端、「結果にコミット」になる。

そこが私はとっても難しいと思っているところです。

 

「結果にコミット」で難しいのは、いくらコンサルタントである自分が最善の方法であると思っても、お客様がそれに納得してくれて、やってくれて、結果を出してくれないと、それは「良いコンサルティング」にならないのです。

(キラキラ起業女子は、コンサルと言いながら「満足感」はあるものの、「結果」が出ないケースがほとんどだと思います。)

 

お客様の満足度を上げる方法と、結果が出る方法が違う場合もたくさんあります。

それをどうやって、両立させていくのか。

 

コンサルタントは、日々こうやって1社1社について、社員と同じように、いや社員以上の目線で、お客様のことを見つめているのです。

 

 

200万円×1社ができるなら、独立してもいいかな

ということで、コンサルタントの仕事って、すごくすごく難しいと、私は思っています。

だから簡単に「コンサル」なんて、私は言わない。

もしも自分自身がもっと成長して、月20万円なんて言わずに、「月200万円×1社のコンサル」くらいができるようになったら、独立を考えるけれども、それができるまでは会社員として、無料のコンサルもどきでお客様に満足してもらう道を選ぼうと思うのでした。

 

 

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