こんにちは、ドクダミ淑子です。
仕事・日常生活・ネットライフ・・・と生きていると色々な瞬間に感じることがあります。
「こいつ、お金のことっていうか数字の話が全くできないな」と。
今回はそんな風に感じたタイミングと、数字がわからない人に対してツッコミをガンガンと入れていこうと思います。
その1:「バイトが欲しい」と言う居酒屋の女将
近所のワイン居酒屋に一人でふらりと行き、そこの女将さん(推定20代)に、「お仕事何されているんですか?」と聞かれた時の話です。
「人材系の仕事をしている」と言うと、そのお姉さんから耳を疑う言葉が出てきました。
「そうなんですねー、実は、今バイトを採用したくてぇ」
え?
なぜこの店でバイトを・・・?
私がどうしてそう思ったかというと、土曜の夜という、飲みに行くなら最高の日に、来客が3人しかいなかったからです。
- 久しぶりに来たという外国人
- うんちくばかりの男(常連)
- 一見さんの私
うんちくの話は、過去に書きましたね。
※このウンチク男が客を減らしているのではないかと思っている。
外国人紳士は、ちびちび飲んで、サクッと帰りました。
お金を使っていそうなのは、ウンチク男のみ。
うんちく男は、延々としゃべりながらも、おつまみやボトルワインを入れています。
とはいえ、5000円は使っていない、きっと3000円くらいだろう。
そして、私のお会計でさらに不安は倍増されました。
- 「初めてのご来店なのでビール1杯無料です」と言われ、ビール500円がタダ
- 2杯目に「グラスワインを」と頼んだら、「グラスはないので常連さんとシェアしてください」と言われてウンチク野郎からワインをいただき、タダ
- 有料だったのは、チーズ盛り合わせ・お通し・ミートソースのパスタの三品
以上でしめてお会計と言って渡された紙は・・・1300円!!
私の頭は瞬時にこの結論を出しました。
こ、この店、絶っ対、儲かっていないっ・・・!
この女将さんはお金の計算ができず、ただ自分が休みたいとか料理作っている間の話相手をしてほしいといかいう理由でバイトが欲しいって言っているなと思ったのです。
「人手が足りなくて」とか言ってたけど、絶対に足りていると思うのですが。
たしかに一瞬だけ、私がミートソースのパスタを頼んで、もう一人がキャベツのおつまみを頼んだ時に、料理していて客の相手が出来ていない時間はありました。
でも、それだけだったんです。
おそらく、この調子だと日々の売上は、団体が入る日があったとしても、平均にすると日商1万円くらいでしょう。
そして定休日もあるので大体月25日営業として、月商25万円。
そこから原価率が30%としたら、原材料費8.3万円。
ここだけ引いても、もうすでに16.7万円。
仮に、日商平均2万円で月商50万円だったとしても、33.3万円しか残らないんですよ?
水道光熱費・家賃・もろもろ引いていくら残るのさ?
バイト?バイトにいくら払うの?
女将さんの給料は?
こんな問いを瞬時に行い、出てきた結論は、「この店、ないな・・・」でした。
次に「バイト欲しくてぇ」と言われたら私は酔いに任せて説教してしまうかもしれないので、もう行かないことにしようと思いました。
ウンチク男が面倒だったというのが大きいんだけれども。
その2:「採用費なんてかけるな、人事が足を使え」って会社
人事の方と話をする機会が多いので、人事の愚痴を聞くことがあります。
「採用費に100万円かけるなら、人事のお前が足を使って探してくればタダだからいいじゃないかって社長に言われるんです・・・」
こういう話を聞くと、そんなこと言う会社って本当にバカだなぁと思います。
バカだなと思うのは、「人事が行けばタダ」ってところですね。
タダじゃねーよ!
その人の時間・労力・行かなかったときにできる仕事とその成果を全部ないものとして「タダ」と言っているっていうのが信じられないのね。
社員はタダで使えると思っている会社なんて、辞めたほうがいいと思ってしまう瞬間です。
社員が時間を使うことの価値をちゃんと理解し、社員のハイパフォーマンスを妨げることを削減しようと考えられる会社の方が将来的には伸びるし、私はちゃんとした方向に投資できる会社の方と付き合いたいと思っています。
その3:材料費が安いんだから、ハンドメイドを安くしろ問題
その2と同じ話ですが、材料費だけ見ていて、作り手の高い技術やかけた時間や周辺の出費を全然見ずに、「材料費が数百円のものを、なんで1000円で売るんですか?安くして下さい」とか言う人。
ヒルナンデス!の表現が下手なのか、悪意があるのかで話題になっていますね。
こういう、技術やセンスにお金を払うっていう考えがないのは、さっきからハッキリ言っていますが、バカだと思います。
そういうことを言うやつは、材料だけ渡して「じゃあアンタがやりなよ」で済ませたい。
まとめ:お金の計算は、多方向から見て考えましょう
ということで、私の日頃のうっぷんを晴らしただけのようなこの話ですが、商売・経営的な観点で見ると、商売や取引をする時に、この辺を意識してお金のことを見るべきだと思ったのです。
- トータル的な収入・支出
- 見えていないコスト
- 投資すべきポイントと削るべきポイント
別に経営者にならなくても、普段の生活で意識してみると結構発見があって面白いものですぞ。
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