こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は常日頃から、気が利かない人にイライラしています。
顔には出さないようにしているけど、出ているかもしれない。
なんでこんなに気の利かない人が増えているのだろう?
そんな私の疑問に対する答えの1つになりそうな文を見つけました。
それは、以前取り上げた本『宝くじで1億円当たった人の末路』の中の、電車で中ほどまで進まない人の末路という章です。
電車の立ち位置って、気になる
私は関東の都市部の電車に乗っていますので、通勤通学時間帯はそれなりに混んでいます。
座席は満席、立っている人もそれなりにいますし、時間帯に寄っては自由に動けないほどの満員電車です。
ですので、そんな中で「車内の中程まで進まない人」は気になります。
あと、駅に着いたときに入口付近にいる自分が一旦降りて、降りる人が降りられる状態にしない人とかも気になる。
なぜか仁王立ちして、「私はここから一歩も動くつもりはありません!」みたいに踏ん張る人とかね、何考えているのでしょうか?
そこふさいでいないでもっと奥まで行けばもっと快適よ?って思うんだけどね、謎。
駅員さんは「車内の中程までお進みください」「降りるお客様をお通しください」なんて、当たり前のことをアナウンスし続ける。
言わなきゃわからない人がきっと多いのだろう。
電車で中ほどまで進まない理由は?
さて、この本のなかで、「電車で『中ほど』まで進まない人」の原因は次の3つであると書かれています。
- 気を利かせるための回路が脳にできていない
- ビジュアルフィールドが狭い
- 他人に働きかけるコミュニケーション能力が弱い
気が利くかどうかというのは、先天的なものではなく、集団生活の中で褒められることで回路ができていくということです。
実に興味深い。
新人時代に言われた話を思い出す
思い返せば、私も新入社員の頃は、気が利かない人でした。
「先輩のグラスが空いていたら、メニューを渡す」なんて到底できず、気が利かないと何度か怒られたりしました。
むしろ逆にどうしてあの人はすぐに、気づくのだろう?と疑問でした。
そんな私に、上司はよく言いました。
「もっと落ち着いて、周りをよく見ろ」
「いいかドクダミ、売れる営業マンっていうのは、人のことや周りの様子をよく見ているんだ。たとえばさっき訪問した会社の応接室、何があった?」
「絵がありました」
「他には?」
「うーん・・・(絵しか見てなかった)」
「創業の地の記念写真・知事の◯◯さんが視察に来たときの写真・昨年度の取引先からの表彰状・本棚には50年史・地元◯◯の情報誌・業界誌・・・応接室にはその会社が伝えたいことがあふれているんだ」
「そんなに情報があったんですね」
「しかも、入口には胡蝶蘭があっただろう?内容は見たか?」
「いえ、全然・・・」
「オフィスの移転祝いで◯◯銀行から来てたぞ」
「そういえばキレイなオフィスでしたね」
「・・・」
こんな調子でした。
そんなやりとりを経て、自分で意識して周りを見るようになったら、商談のヒントが見えるようになりました。
今では後輩に同行すると、かつての上司のように「何があった?」「商談のヒントはたくさんあるよ」と言えるようになりました。
仕事ができる人は、無意識に気を利かせられる人
この本の中で筆者は、「これからの時代、企業社会で成功するには気配りができることが極めて大切」だと言っています。
「あの人と仕事がしたい」という中には、扱う商品・サービスではなく、顧客から見て以下のようにできているかも含まれます。
- 自分の言っていることを理解した上で提案してくれる
- やりとりで不安になったり、疑問がわくことが少ない
- やり直しや訂正が少ない
- 不用意に急かされている気がしない
この辺は全部、相手の立場にたって気遣いができているか?というところですよね。
気が利かない時代には全く売れなかった私ですが、仕事を通してビジュアルフィールドを広げ、気配りができるようになってからは売れるようになったので、これは正しいと思っています。
仕事ができない、お客様に怒られることが多い気がするという人は、自分の対応が気が利いているかを振り返って見てもいいかもしれません。
こちらもどうぞ