こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は「いまだにポケモンGOおばさん」を元気に続けています。
そんなある日、いつものようにポケGOを起動した私の前に、ピカチュウが出てきました。
「うわ・・・ピカチュウだ」
私はすでにピカチュウを300匹捕まえ、ピカチュウ大好きクラブのゴールドメンバーですので、特に心おどりませんでしたが、いつもの癖でハイパーボール+ズリの実でゲット。
その時にふと思ったのです。
ピカチュウってなんで、特別扱いなんだろう?
ピカチュウ大好きクラブみたいなメダルの設定までされるし、CP低くても捕まえにくい設定になっているし、そしてムダにレア。
しかし、攻撃力・防御力・体力すべてにおいて特筆すべき点はない。
でも、クリスマスとか夏休みとかハロウィンとイベント時には特別なピカチュウが出て、ついつい集めてしまう。
どうしてなんだろう?
もしもピカチュウが会社にいたら、同僚から「ピカチュウさんは、実力もないくせに特別扱いでずるい!」とか言われないだろうか?
そこで私はピカチュウが特別扱いされる理由について、考えてみることにしました。
エピソードが印象的
まずはこちら。
普通に道端からひょこっと出てくるポケモンとは違い、ピカチュウはエピソードにあふれています。
アニメの初期では、ピカチュウはこんな感じで登場します。
- サトシがポケモンをもらいに行く日に寝坊した
- サトシが到着した時には、はじまりの3匹(フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメ)はすでに他の人が選んでしまった
- あまりもののピカチュウをもらうことになった
普通はどれか3匹の中から選ぶのに、それができなかったということ、そして余り物を引き受けるというところからドラマです。
業界の慣習に縛られない
さらにピカチュウは、ポケモンのクセにモンスターボールに入りたがらなかったり、トレーナーの言うことを聞かないなど、他のポケモンにはない行動をします。
これは、既存のポケモン業界の掟を守る、他のポケモンたちと違い、「嫌なものは嫌」「間違ったことは直す」という意欲すら感じさせます。
見た目が可愛い
私たちブス社員からすると、見た目が可愛いことでひいきにされるのは、面白くありません。
でも、ピカチュウはやっぱり可愛いのです。
さらに、他のアニメキャラとフォルムがかぶらない。
ヒトカゲ(尻尾の先っちょに火がついているトカゲ)とか、ポッポ(鳩)とか、コイキング(鯉)とか、コラッタ(鼠)と比べると、オリジナルで考えた感がめちゃくちゃあります。
可愛くて、他にまねできない魅力がある。
それだけで正義なのです。
声も可愛い
フシギダネのようなだみ声と違って、ピカチュウは「ピカー」「ピカピー」「ピッカッチュウ~~」と可愛い声で鳴きます。
ゲームボーイのポケモンだと「ギュルギュルピー」くらいの謎の音ですが、それをアニメで声優さんが新たに作ったのも大きいのではないでしょうか。
実力はなくても実績がある
ピカチュウはご存知の通り、実際にゲームで使おうとすると雑魚ポケモンです。
カミナリ系のポケモンだったら、もっと強いのがいます。
でも、可愛さと印象的なエピソードで人気をかっさらい、「ポケモンといったらピカチュウ」とまでにポジションを築き、世界中の人気爆発にも貢献している。
実績がハンパないのです。
なので、エイベックスの一時代を築いた浜崎あゆみのように、今は特に何もしていなくても持ち上げられ、エイベックスのフェス(a-nation)ではトリを務めるように、映画だゲームだというと引っ張り出されて、「やっぱりポケモンと言えばピカチュウだね」と言われるような存在になっているのです。
ピカチュウ一辺倒の問題点
ただ、会社としては悩むところもあるでしょう。
これまでピカチュウメインでやってきたポケモン業界は、後任を育てようとしても、一向に育たないのです。
ピカチュウの後継者候補を出そうにも、「前任のピカチュウさんの方が・・・」「やっぱりピカチュウさんでないと・・・」と周りに言われるので、後任としてはとても荷が重い。
最近は新キャラから人気キャラを出すのを諦めたのか、今夏の映画の主役は「イーブイ」でしたね。
今のようにピカチュウさんが頑張り続けられるならいいけど、もしも結婚して子どもが生まれて「子育てを優先したいので、緊急の呼び出し(モンスターボールを投げ開ける)はやめてもらえませんか?」とか言うようになったら、会社としてはピンチです。
また、ピカチュウさんだって、飲酒運転等の不祥事を起こすかもしれません。
そしたら、会社の損害は半端なく、もしかしたらピカチュウ一人のミスで会社が吹き飛ぶかもしれません。
会社としてはこのへんのリスクを考えておかないと、今は良くても危険かもしれませんね。
まとめ:何事も考えると色々出てくるよね
よく「本質」とか、「多角的に見て」とか、意識高い系や頭良さそうにふるまう人達は言いますが、私もそれを見習って、ピカチュウ人気を多角的に見てみました。
ピカチュウ人気に嫉妬する人・ピカチュウを抱える会社・そしてピカチュウさん本人・・・いろいろな問題をはらんでいるのです。
ってさぁ・・・
- 物事には理由がある
- いいことあったら悪いこともある
- 「こうなったらヤバイよね」って想像してくべし
というのは、何事にもあてはまることで、それを「本質を見極める」とか「多角的に見なければいけない」とかドヤ顔で言っている方が、普段からそれやってないの?って思ってしまうぞ。
今日も私は、あれこれと、本質的でどうでもいいことを考えているのです。
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