こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は新卒入社した会社で、営業として約10年仕事をしています。
人材業界で10年というと、ベテランで、もはやヌシ・仙人・生きた化石くらいの勢いの長さです。
後からどんどん若くてフレッシュで可愛い女の子たちが入ってくる中、ババアでブスな私が生き残っていられるのはどうしてなのでしょうか。
自己分析するに、それは「経験」と「気遣い」だと思うのです。
「経験」は回数と年月を重ねればどうにかなりますが、もう1つの「気遣い」って何なのでしょうか?
今回は意味がわかりにくい「気遣い」を言語化してみようと思います。
「気が利かない」を感じた出来事
この話を思いついたのは、ある面倒な後輩ちゃんの世話をしている時でした。
その子は入社5年目、見た目はとっても可愛いのですが、クレームが多く、しばしば「担当を変えてほしい」と言われてしまう子です。
原因は、小さなミスの積み重ねですが、「なぜそのやり方がお客様にとって不便か」などを理解できていません。
それを感じたのが、同行の時。
この子と同行する時は、ルートと出発時刻を調べてそれが適正ルートかどうかをチェックするところから始まります。
ほかの子だと「○時に出発します、よろしくお願いします」で終了ですが、この子に限ってはそれでダメなので、チェックしています。
「ドクダミさん、このルートで行きます!確認お願いします」
ここから怒涛のチェックが始まります。
1回目
「訪問場所が違ってない?」
「・・・すみません、これ明日のアポの場所でした」
こういうこともあります。
2回目
「こちらでお願いします!」
「何でぎりぎり到着にしているの?」
「なるべく時間を大事にしたほうが良いかなと思って」
「初めて行く場所は15分前につくように設定していいって前回言ったよね?やり直し!」
3回目
「こちらでお願いします!」
(電車20分・徒歩15分のルートを提示)
「なんでこのルートなの?」
「Googleマップで調べて、一番早かったからです」
「このクソ暑い中、15分も歩くの?このビル駅直結なんだけど。乗り換えはちょっと歩くけど電車トータル25分、地下道歩く5分+乗り換え5分、下車徒歩1分の方がよくない?」
「たしかにそうですね」
「Googleマップだと1分早いそっちが出たと思うけど、色々見て比べてから言ってきてね」
「わかりました」
このやりとり、残念ながら1回だけではありません。
かれこれ通算10回はやっているのに、一向に改善されないのです。
なぜか?
それは彼女が「自分がそのルートを歩くことを頭の中でシミュレーションせずに、Googleに言われたことをそのまま出しているから」です。
以前にも書きました
相手の立場に立って考えること
私は、シミュレーションをするという点で、きっと彼女よりも「気が利く」スキルが身についているのだと思います。
次に、何が起こるか?
お客様のつまずくポイントはどこか?
決裁に、誰が関わって、何日くらいかかるか?
何度も何度も同じようなやりとりを経験してきたということもありますが、自分の頭の中で、その人になりきって、その人の会社に入ったつもりで、常にシミュレーションしています。
だから、次に何が起こるか大体予測できて、その打ち手を用意できるので「気が利く」という印象を相手に与えることができているのではないかと思うのです。
つまりは、「相手の立場に立って考える」ってことですね。
常にシミュレーションをしていれば、だんだん出来るようになってくる
思い返してみると、私も入社当初の売れなかった時代に、これが出来ずにすごく苦労しました。
その時の先輩が、何度も何度も「それはお前の考えだよな?お客様としては、○○って考えていると思うぞ」「お前の視点ではそうかもしれないけれども、お客様の社内の立場を考えろよ」と注意してくれたから、出来るようになったことでした。
何度も言われて、「相手の立場」を最初に考えるようになれました。
先輩に感謝ですね。
「気遣い」はシミュレーションをし続けると、出来るようになる
「お客様の立場としては、○○だから、次に必要なのは○○だ」
「ここに行くとしたら、できるだけ相手が疲れないルートは○○だ」
そんな風に、常に相手の立場に立ちつつ次の行動を考えていると、だんだん「気の利く子」と思われるようになります。
そうすると、「いくら若くて可愛くても、気が利かないからこっちが色々指示しないといけないから疲れる。だったらババアでブスだけど、ドクダミさんに依頼したい」というクライアントも出てくるわけです。※あくまでも妄想
「気が利く」「気遣いができる」とは、先天的に備わった才能ではなく、後天的にどうにかできる「スキル」です。
できるだけ若いうちに磨いておけば、ババアになっても活躍できる人になれると、私は思います。
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