こんにちは、ドクダミ淑子です。
私は人材系の営業職を10年くらいやっています。
そんな私に、新卒入社3年目、25歳女子が話しかけてきました。
「ドクダミさん、私、今月の目標達成できていないんですよ・・・」
達成できていない若者のつぶやき
私はこう答えました。
「そうなんだー」
え?美容師ばりにどうでもいい返事(そうなんですねー)だって?
でも、これ言っておけば、勝手に喋りだすんですよね。
美容師テクニックは偉大だ!
案の定、後輩ちゃんはぽつぽつと語りだしました。
「同期5人のうち、今月達成していないのは私だけなんです。だから私、毎日朝起きると胃が痛くて、会社に来るとお腹が痛くなっちゃうんです。メンタル激弱なんですよね・・・」
「そっかー」
え?心無い返事だって?
一旦受け止めて、そこから切り返す、営業テクニックですけど!
人と比べてはいけない
「そもそもさぁ、同期4人と比べても、しょうがなくない?」
そうなんです。
よく私はこのブログで同じようなことを書くけれども、同期が達成しているのと、この子が達成していないのは、何の因果関係もありません。
まぁ、年次が一緒で担当している顧客のレベルも一緒と言ったらそうかもしれないけれども、お客様の事情もあるし、すべてが一緒にならない。
他の営業のお客様が爆発的に予算をくれるかもしれないし、その子のお客様が昨年度と比べて予算を大きく減らすかもしれない。
そこに因果関係は、全くない。
お腹痛くなることに、何のメリットもない
「あと、達成できなくてお腹痛くなるとか、意味ないからやめたほうがいいよ」
そう、目標が達成できていない→お腹が痛くなる→パフォーマンス落ちる→さらに目標達成できない→さらにお腹痛くなる・・・の無限ループ。
お腹が痛くなるなどの、パフォーマンスが落ちる要素は、徹底的に排除したほうが、今後のためになります。
体調管理も仕事のうちとかいうけれども、やっぱりそれは大事だと私も思います。
やることやっても、達成できないなら仕方がない、開き直るしかないよね
「ちゃんとやることやっているなら、目標達成できなくてもしょうがないよ。来月頑張ればいい」
そう、私たちの仕事は、今月の為に小さな仕事を拾い始めると、更に来月苦しくなることがあります。
これも悪循環。
だったら、今月は「もう無理!次頑張るわ」でスパッとあきらめて、次のために行動する。
私の勤めている会社界隈では、目標ー実績=「借金」と言っています。
でも、別に本当に何百万、何千万と借金しているわけじゃないからね。
「借金」「赤字社員」そんなワードに引っ張られても意味ないので、そんなことに凹んでいる暇があったら、次行きましょう。
良い時もあれば、悪い時もある、そんなもんだ
「入社2~3年目の子から、お腹痛くなるとかよく聞くけど、私みたいに10年くらいやっていると、達成できていなくても全然平気だから。そりゃ悔しいけれども、まぁ次頑張ればいいやって思う。だから10年続いているんだよ。」
こんな話で、後輩ちゃんは「私、色々なこと気にし過ぎですね。ありがとうございます」なんて可愛くお礼を言ってくれて、この話は終わりました。
プレッシャーに弱い子が増えているのだろうか?
思い返してみたのですが、さて私が入社2~3年目の時って、目標達成できていないときにお腹痛くなったっけ?というと、別に何ともなかったんですよね。
むしろリーマンショックのダメージ喰らい過ぎて、ほとんどの人が達成できていなかった時代だし、それを差し引いたとしても、プレッシャーで胃が痛くなることはなかった。
何が違うのだろうか?と考えてみると、もしかしたら「失敗する」という経験が少ないのかもしれないと思いました。
今の20代は、「失敗を恐れるタイプが多い」なんて記事を読んだことがあります。
それって、裏返せば、失敗した経験が少ないから、失敗するとどうなるかわからなくて、怖いってことなんじゃないでしょうか?
道がわからず迷子になる、電車に乗り間違えて知らない駅についてパニックになる、待ち合わせに遅れて誰もいない、学校に到着してから忘れ物に気づく、家の鍵がなくて玄関の前で一人で何もすることなく待っている・・・すべて私の実話ですが、全部スマホがあればどうにかなる話。
みんな器用で、優秀な子が多いから、それ故に失敗した経験が少ないのかもしれない。
また、自分の行動と自分の人格を分けて考えられていないのかもしれないと思いました。
就活とかでよく言われるけれども、「お祈りメールをされたからといって、あなたの人間性を否定されたわけではない」とかね。
「目標達成できていない=クズ人間」とか思ってしまっているのかもしれないですね。
でも、そんなことは全くない。
しいて言うなら、営業活動、行動が間違っていたかもしれないねって話です。
目標と上手く付き合えないなら、目標のある仕事をやめるという選択肢もある
それでもどうしても、目標に対してドーンと構えられず、プレッシャーでお腹が痛くなるなら、そんな会社、辞めてしまったほうが身のためです。
「ゲロ吐きそうになりながら頑張る」なんて武勇伝風に言っている奴は、今すぐ辞表を書けと諭したい。
それ、絶対ダメだから!
真面目な話、心や身体の調子は、一度崩してしまうと、元通りになることはほぼないです。
その後の人生ずっと、自分の調子と付き合いながら生きていくことになる。
だったら、そうなる前に辞めたほうが、絶対に絶対にいい。
私は今回相談してくれた後輩ちゃんに、そこまでセットでお話しました。
どうだ、いい先輩だろ?
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