こんにちは、ドクダミ淑子です。
巷を騒がす、「結婚願望」という単語。
独身の男女には、「結婚願望があるかのか・ないのか?」なんてよく聞かれるでしょう。
しかし、よくよく考えると、結婚願望って不思議な言葉だと思うのです。
相手もいないのに「結婚したいか」って、誰と結婚したいのか?
そもそも、今結婚する候補となるような相手がいないのに、「結婚願望ある?」なんて聞くのはおかしい質問だと思うのです。
「結婚?誰と?ハァ?」と答えられてもおかしくないのに、会話の流れに乗って「YES・NO」で即座に答えなければいけない。
しかも、結婚ってどんなもんなのか?結婚したことない人はわからないのに、なぜしたいか・したくないかを考えなければいけないのか・・・
考えるだけでよくわからないことになってきて、最終的には「今すぐには結婚したくない」から「結婚願望ないのかも」になってしまう、というのが結婚願望という言葉なのではないでしょうか?
言葉が生まれるから意味が生まれる
明治時代までは、「肩こり」という言葉がなかったということはご存知でしょうか?
肩こりという言葉が生まれたから、肩が痛くなるものの存在に気づくようになる。
それと同じものが、「結婚願望」だと思うのです。
「結婚願望」なんて単語がなかったら、大体「まぁそのうちに結婚したいな」くらいだった人が大半だったのに、「したいか・したくないか」の二択で宣言しなければいけなくなったのです。
とりあえず、飲み会で「結婚願望あるの?」って聞くのやめようよ
「結婚願望あるの?」この何気ない質問が、「したいのか?したくないのか?」という悩みの沼に、独身男女を沈めていくのです。
既婚者の方は、まずはその人のスタンスを確認してから、話すトークを考えたいなどと気を遣っているのかもしれませんが、それがよい効果をもたらしているかというと、逆の場合もあると思います。
飲み会の場で、「結婚願望あるの?」なんて質問しなくても、自分の家族の話や趣味の話や、会社の人の噂話などを勝手にしていればいいのに、なぜか独身男女の恋愛観だの結婚観だのを確認する作業をしているのは、よく考えたら意味不明ですよね。
ついでに「新婚生活どう?」もよくわからないよね
「どうと言われても・・・」という質問って、本当に多いなと思うのです。
新婚生活どう?と言われても・・・順調ですとしか言いようがない。
「子どもは?」の遠回しの表現なのかもしれませんが、それは気づかないふりしてスルーで。
結婚願望じゃなくて「パートナーがほしい」「子どもがほしい」ならわかる
とはいえ、以前にロンブー淳の話などなどで「結婚したいかどうかをちゃんと考えろ」という記事があり、それには共感していました。
それと今回の「結婚願望」の話がどう違うかというと、「結婚願望」という言葉でまるっとしてしまうと、なんかすごく簡単な二択のように聞こえるから違和感を感じるという話なのです。
会社の人やその辺の特にそこまで仲良くない人と気軽にする話ではなく、自分の人生について、真剣に考えて、そして「家族を作りたい」「夫(妻)という人生のパートナーが欲しい」という結論がでたら、動くという結構真剣なものなのではないかと思うのです。
でも、こんなことを飲み会の中で滔々としゃべると、面倒くさい奴と思われるので、「あります!」と答えておくのが一番いいんだろうな。
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