ドクダミ自由帳

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【マンガ感想】『いつかティファニーで朝食を』(12)サチの話がズシンときた

こんにちは、ドクダミ淑子です。

『いつかティファニーで朝食を』が結構好きで、最新巻が出たら大体買っています。


 

今回は、NYにいるのりちゃんの友達、サチがNYにいる理由のエピソードがありました。

とても印象に残ったので、この話について書いてみようと思います。

 

朝食と、女の生活・恋愛・人生の話

この漫画はどんな話かというと、ざっくり言うと、アラサー女性の人生を「朝食を食べる」というシーンを中心に切り取ったストーリーです。

主人公は4人。

  • 麻里子→彼氏と別れるところから話がスタート、恋に仕事にあがくOL
  • 典子→不倫を卒業してNYに留学
  • リサ→彼氏いない歴が長かったけれども、サクッと結婚
  • 栞→子供2人の子育てに奮闘中

家族構成も境遇も、今の悩みも全然違うけれども、朝食でつながっている、素敵な仲間たちです。

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サチの人生

12巻では、NYに留学中ののりちゃんの友人のサチのストーリーがありました。

サチがNYにいる理由、それは「自分の為に生きてみたい」からなのです。

サチの日本での生活は、よく言えば「頼られている」ですが、正直なところ「いいように扱われている」「依存されている」「寄りかかられている」という印象でした。

  • 「(売上の為に)お前が必要なんだよ」という社長
  • お店がうまくいかず、仕送りができない姉
  • 子育てが忙しく、夫の稼ぎも少ないので仕送りができない姉
  • 新しい仕事の立ち上げで忙しい彼氏
  • 「頼りにしているからね」「ずっと傍にいてね」という母

こんな風に、自分ができないことを補う存在として、彼女を傍に置きたがる人達。

みんながみんな、忙しいから、その穴を埋める存在として、彼女を利用しているようにしか見えませんでした。

でも、こういうのって実際にありそう。

そして、それは、利用とかじゃなくて「愛」「思いやり」という言葉に隠れてしまっているので、当事者たちにはあまり見えてこないのです。

 

人は、誰の為に生きるのか?それは自分の為でいい

サチは、この話の最後に、過去を思い出し、NYで泣きます。

 

「人は、誰の為に生きるの?」

 

私は、人は自分の為に生きるべきだと思います。

自分の為に生きて、自分が感じた幸せの半分くらいを、他の人に分けてあげる・・・そのくらいでいいと思うのです。

全員がそうすれば、愛にあふれるだろう。

自分が満たされていないと、人の為になんて何もできない、私はそう思います。

 

がんじがらめになったときには、逃げていいと思う

サチは、こんな状態のときに、最終的に「自分の為に生きてみたい」と言って、NYに飛びました。

私は、それでよかったと思います。

もしもそのまま日本にいたら、彼女はつぶれてしまっていただろうし、周りの人の彼女への依存・利用はますます悪化していたでしょう。

「家族を捨てた」と彼女は言っていますが、そんな話をするなら、姉たちは「忙しい」「お金がない」を言い訳に、とっくに家族を捨てているのです。

彼女だけが責められるのは、おかしいと思うのです。

 

距離を置いてみて初めて見えることもあります。

今まで頼り切っていた人がいなくなる・・・そこからお母さんや姉達に変化が生まれることを祈ります。

 

 

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