こんにちは、ドクダミ淑子です。
先週の出来事です。
お客様のところで打ち合わせをしていて、こんな相談をされました。
「内定通知をした人から、もう1週間も返事がこない。メールもしたし、SMSにも連絡を入れたけれども、音沙汰がない」
「では、最後にメールを送りましょう」
そして、色々と文章を添削しながら、「お返事がないので、内定辞退とみなさせていただきます」というメールを送りました。
その1分後に、お返事が来たのです。
「御社に入社する気持ちです」
なぜだ・・・
メールスルーの真相を確かめる
「社長、今すぐ電話しましょう。そしてどうして返事がなかったのかを確認しましょう。その内容を聞いた上で結論はご判断下さい」
「わかった」
そして、電話する社長。
「うん・・・そうか、わかりました。じゃあ内定ということにしますから、今度はちゃんと返事下さいね。はい」
「退職日が決まってから返事するつもりだったんだってさ」
ズコー!
そ、そうですか。
「でもさぁ、こっちはメールこないとそんな『つもり』なんて分からないよね。辞退っていうかバックレだと思ったもん」
「まぁ、ちゃんと謝って『入社させてください!』って言われたから内定取消を取り消ししたけど」
本当に優しいんだよな、この社長は。
メールをしない=了解のサインではない
こういう話は、意外と色々なところで起こっています。
例えば、面接。
「◯月◯日◯時にお越しください」に返事をしない人って結構いるのです。
特に若者。
それで「来るのか来ないのかわからん!」と面接担当は悩み、「来ないかも」と思ったら当日ひょこっと来る・・・みたいな。
逆に「わかりました」って行っているくせに来ない人もいるけど。
こういう人って、普段から、「返事が返ってこなくても既読になればそれはOKのサイン」みたいな感覚なのよね。
でもね。
冒頭に出てきた社長が言う通り、返事がなかったら何も伝わってないのよ。
1行と0行の差は大きいのだ
以前も、一行メールするのだけでも印象がまるで違うという話を書きましたが、これもまさにそれ。
もちろん、「入社します、アジャース」とか返したら内定取り消しになるかもしれないけれども、「ありがとうございます。これから上司と交渉します。」ぐらい書けばいいと思うのよね。
いいことを書こうとして手が止まる若者たち
これは私の職場でもたまにあるんだけど、「いいメールが書けなくて」と手が止まっている人がいます。
「いいメールが書けないから、これで送ったら失礼かなと思って・・・ドクダミさんに相談しようとしたら、昨日は直帰で・・・」
「じゃあ添削するからメールしてくれたらよかったのに」
「こんな状態でメールするのも失礼かなと思って・・・」
「んで、今直接見てほしいって?」
「はい・・・」
メールで添削するのと対面で添削するのにそんなに差はないだろと思うのですが、本人からすれば対面であーだこーだ言われた方が安心感があるらしいのです。
「いいじゃん」
「そうですか(ホッ)」
「でも、昨日のうちに送った方がもっと良かったね」
「そうですか(シュン)」
ノーリアクションが1番ダメなのよ
早く対応するっていうのは、本当に大事だと思います。
ちょっと位荒くても、早ければ許されることも多い。
そして、「やろうと思っていたけれども、うまくやれなくて・・・気づいたら3日経っていました」ってなるのは残念すぎる。
「便りがないのは良い便り」なんて言えるのは故郷の父母だけ。
ことビジネス・転職活動については、「便りが早いのは良い便り」と心がけて行かないと、残念なことになるかもしれませんよ。
メールを出す側も気を付けねば
冒頭の話に戻って。
社長には1つアドバイスをしました。
「いつまでに、どんな返事をしてほしいかを明確にしましょう」
そう、返信しやすいメールを作ってあげるのは、こちらの工夫でできることでもあります。
歯車が合わなくて、「入社したい」「連絡ないから辞退かな」なんて行き違いが出るのはもったいないですよね。
お互い良いキャッチボールができるといいなと思います。
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